…滴とは? わかりやすく解説

しずく〔しづく〕


しずく〔しづく〕【滴/×雫】

読み方:しずく

[名](スル)したたり落ちる液体の粒。また、それがしたたり落ちること。「—が垂れる」

「—する甲板(てすり)に靠(もた)れて」〈風恋ざめ

[補説] 人工衛星別項。→しずく


てき【滴】

読み方:てき

常用漢字] [音]テキ(漢) [訓]しずく したたる

点々したたり落ちる。しずく。「一滴雨滴硯滴(けんてき)・残滴水滴点滴余滴

したたる。「滴下


てき【滴】

読み方:てき

接尾助数詞液体したたりの数を数えるのに用いる。「一—も残さず飲み干す


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 03:24 UTC 版)

蛇口から滴る滴

(しずく)とは、したたり落ちる、液体のこと[1]

概説

滴を形成する最もシンプルな方法は、小さな直径の管を垂直に立て、下端から液体がゆっくりと流れるようにする、というものである。ぶら下がった液体が一定の大きさを超えると、不安定になって、自然に滴となり、したたり落ちる。滴はまた、蒸気を急激に冷やし圧縮することによっても、あるいは多めの液体をスプレーすることによっても形成できる。

空気とでは屈折率が異なるため、雨つぶの表面上で屈折反射が発生し、が発生する。

物理的解析

管から伸びる液の形状を半径 R の円柱とし、同量の液が半径 r の滴に分離する状況を考えると、r > 1.5R のとき、液の表面積は円柱形よりも(球体に近い)滴の状態のほうが小さくなる[2]。物体には表面エネルギーを小さくするように変形する力がはたらくため、このとき液は滴に分離する。そのため、管の半径 R を小さくする(たとえばホースの先端を手でつぶす)と液は滴になりやすい。[3]

表面張力の測定

管から垂れ下がる最大の滴の大きさを測ることで液体の表面張力を測定することができる。この方法はペンダントドロップ法(懸滴法)と呼ばれる。[3]

管の半径を R 、αを垂れ下がった液のうち滴になって落下する割合(約0.6)、l毛管長、γを表面張力とすると、その管から垂れ下がれる最大の滴の半径 r

滴が衝突した瞬間

  • 水滴が落ちた後

  • 野苺の葉の尖った部分に霧雨が付着し球体となった水滴

  • 布上で撥水状態の水滴

  • 睡蓮の葉に付いた水滴

  • 出典

    1. ^ デジタル言辞泉
    2. ^ ドゥジェンヌ他 『表面張力の物理学』(2版)吉岡書店、2008年、10頁。ISBN 978-4-8427-0345-9 
    3. ^ a b 中島章 『固体表面の濡れ制御』内田老鶴圃、2007年。 ISBN 978-4-7536-5631-8 
    4. ^ Scientists have solved the riddle behind one of the most recognisable, and annoying, household sounds: the dripping tap. And crucially, they have also identified a simple solution to stop it, which most of us already have in our kitchens.ケンブリッジ大学(2018年7月22日閲覧)

    関連項目

    外部リンク


    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 03:53 UTC 版)

    流体静力学」の記事における「滴」の解説

    表面張力なければ、滴(しずく)は形成されない。滴のサイズ安定性表面張力によって決定される。滴の表面張力流体凝集特性正比例する

    ※この「滴」の解説は、「流体静力学」の解説の一部です。
    「滴」を含む「流体静力学」の記事については、「流体静力学」の概要を参照ください。

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    出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:37 UTC 版)

    発音(?)

    名詞

    1. しずく空中物の表面にある球状となった少量液体

    熟語


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