カンピロバクター・ジェジュニ/コリ
わが国で発生している食中毒の中で、発生件数が最も多い食中毒です。また、 患者数が 1 名の事例が多いことも特徴です。
<特徴>家畜、家禽類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。 鶏肉などの食材中ではほとんど菌が増殖することがない。乾燥にきわめて弱く、 また、通常の加熱調理で死滅する。
<食中毒症状>潜伏期は 1~7 日と長い。主症状は、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、 下痢、血便など。少ない菌量でも発症。潜伏期間が長いので、判明しないことも多い。
<過去の食中毒原因食品>食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜、牛乳など。主に食肉(特に鶏肉)を介した食中毒が近年増加傾向にある。
<対策>調理器具を熱湯消毒し、よく乾燥させる。肉と他の食品との接触を防ぐ。食肉・ 食鳥肉処理場での衛生管理、二次汚染防止を徹底する。食肉は十分な加熱(65 ℃ 以上、数分)を行う。
<特徴>家畜、家禽類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。 鶏肉などの食材中ではほとんど菌が増殖することがない。乾燥にきわめて弱く、 また、通常の加熱調理で死滅する。
<食中毒症状>潜伏期は 1~7 日と長い。主症状は、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、 下痢、血便など。少ない菌量でも発症。潜伏期間が長いので、判明しないことも多い。
<過去の食中毒原因食品>食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜、牛乳など。主に食肉(特に鶏肉)を介した食中毒が近年増加傾向にある。
<対策>調理器具を熱湯消毒し、よく乾燥させる。肉と他の食品との接触を防ぐ。食肉・ 食鳥肉処理場での衛生管理、二次汚染防止を徹底する。食肉は十分な加熱(65 ℃ 以上、数分)を行う。
カンピロバクター[Campylobacter jejuni]
グラム陰性のビブリオ状又はらせん状の桿菌で一端又は両端に鞭毛持ち活発に運動をする菌である。普通の好気性の状態よりも、炭酸ガス濃度が3~10%の微好気的な状態の方が発育に適している菌である。古くからウシ、ヒツジ、ヤギなどの流産を起こす菌として知られていたが、分離されたのは比較的最近の1972年である。本来はウシやヒツジ、ブタなどのほか、ニワトリやイヌ、ネコが健康状態でも持っている細菌で、これらの動物の糞便で汚染された鶏肉やブタ肉などの食肉や水、生牛乳などを介してヒトにも感染を起こすので人畜共通伝染病の病原体でもある。 幾つかの菌種が知られているが、重要なのは、ジェジュニ菌(C. jejuni)、コリ菌(C. coli)とフェタス菌(C. fetus)である。 家畜では不顕性感染が多く、余り発症しないが、ヒトでは経口感染後3~5日の潜伏期を経て、発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛を伴う嘔吐、頻回の下痢で発症する食中毒原因菌である。1982年に厚生省から食中毒起因菌として指定された。C. Fetusはヒツジやウシの流産の原因となる細菌であるが、ヒトでは敗血症、髄膜炎、心内膜炎などの全身感染を起こし、食中毒は起こさない。
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