ZOIDS BATTLE ANGLE
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「ゾイドバトルストーリー」の記事における「ZOIDS BATTLE ANGLE」の解説
『月刊ホビージャパン』誌2005年4月号から2006年8月号にかけて掲載されていた雑誌企画。4月号からジオラマの掲載がスタートし、6月号からストーリー連載が開始された。構成はシンクポートの高井近志が担当、タカラトミーが協力。当初は『ゾイドフューザーズ』と『ゾイドジェネシス』の間にある時代のオリジナルストーリーを展開していた。高井近志は同企画において、ゾイドで遊ぶ企画として方便上の物語を製作したことと、『ゾイドフューザーズ』と『ゾイドジェネシス』が同一線上にある世界観であったことと、その間に膨大な空白期間が存在した事からファンの想像を膨らませる目的で、トミーサイドの協議を経て製作した旨を語っている。 2006年9月号から2007年6月号にかけては「ZOIDS BATTLE ANGLE III HISTORY OF ZOIDS」と記事をリニューアルし、こちらは1985年にトミーから刊行されていた『HISTORY OF ZOIDS』をベースに、模型作例と設定文を併載した内容となっている。 あらすじ(第一章) 大陸間戦争の終結から数十年後の惑星Ziにおいては、戦争の災禍からの忌避意識から都市単位の小国家が独立・林立する状況にあり、そうしたなかで都市間を往来するキャラバンやそれを襲撃するアウトロー、さらにそれを確保する辺境警備隊が登場していた。ある日、アウトローによって軍事メーカーであるZOITEC社の積み荷が襲撃される。それによってZOITEC社の社運をかけた研究資料が奪われた事から、賞金稼ぎである猟兵団「獅子の爪」のメンバーであるケイトとサミュエルは奪還のため出撃した。「獅子の爪」のレオストライカー2体はアロザウラーやカノンフォートを退けるが、その後、ゴジュラスギガと交戦し敗走し、ザバットの助けを借りて脱出する。拠点であるホバーカーゴに戻ったサミュエルとケイトは、ZOITEC社より貸与されたライガーMにレオストライカーのデータをエミュレート。また、シールドライガーブロックスの仕様変更も行った。そして再びZOITEC社の積み荷(カーゴ)奪還へと向かった「獅子の爪」はライガーMがアロザウラーやカノンフォート、ゴルヘックスの群れと交戦。シールドライガーブロックスがゴジュラスギガと交戦する。ゴジュラスギガによって随行していたザバットが撃破されるものの、シールドライガーブロックスはマルチプルランチャーからワイヤー付きミサイルを発射し、カーゴへ向かった。また、交戦を続けていたライガーMも敵を退け、ケイトたちは奪われたカーゴの中に石化したギルベイダーを確認する。そこで惑星大異変の発生とその脱出計画の噂を思い出しながらも、ZOITEC社へと向かった。 あらすじ(第二章) Zi-ARMSの研究施設が所在するブラウンシティが何者かに襲撃された。同社の技術者であったオーランドは、それが自身の研究成果を標的としたものであると知り、開発した漆黒の改造凱龍輝によってこれを迎撃する。刺客はZOITEC社からのものであった。オーランドは元々ZOITEC社に在籍していたが、そこで開発されていた実験体(発掘されたゾイドのデータを既存種ゾイドに移し替える事で復活させる技術)の情報を持ち出し、Zi-ARMS社によってクローニングを行っていた事から、その抹消のために送り込まれていた。ZOITECはやがて来る大異変に備え、技術や情報、人材を空中都市へ脱出させる「テンクウ計画」を立てており、実験体に導入されていた技術もその一環で開発されたものであった。オーランドの凱龍輝と実験体フランクは交戦を開始するが、そこへギルベイダーが飛来する。ギルベイダーはオーランドを拘束すると、建造途中の空中都市へ連行する。そこでオーランドは自身の手によって最強のゾイドを作り上げる願望を吐露するが、ZOITEC社研究者に拒絶される。そしてオーランドはフランクとその技術によって作られた凱龍輝を遺し、自ら命を絶った。
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