World Revolutionとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > World Revolutionの意味・解説 

世界革命論

(World Revolution から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/15 01:39 UTC 版)

世界革命論(せかいかくめいろん、World Revolution)は、共産主義運動における革命理論の一つで、革命を一国規模でなく、国際的・世界的な同時遂行との形でとらえる思想である[1]

当初よりマルクス主義の概念では、世界規模の範囲で労働者階級による共産主義革命資本主義の廃止が歴史的必然であるとした。そしてウラジーミル・レーニンロシア革命を「世界革命の一環」と位置付けたが、結果的に他のヨーロッパ諸国では革命が発生しなかったり、ドイツ革命のように共産主義運動が失敗に終わった為、共産主義者の間で目指すべき共産主義革命の世界的規模が改めて議論となった。レフ・トロツキーは世界革命および永続革命を主張したが、ヨシフ・スターリン一国社会主義論が優勢となった[2]。しかし1960年代以降の新左翼チェ・ゲバラの革命論は世界革命を主張する[1]

歴史

共産主義青年インターナショナル第3回大会で採択された綱領草案(一部)
人類を資本主義の軛から解放することは、今や国際プロレタリアートの直接的な闘争課題となっている。プロレタリアートはブルジョワジーの支配を打倒し、プロレタリア独裁ソビエト権力を樹立し、資本家から土地・銀行・交通・産業を奪い、私有財産と階級の完全な廃絶、共産主義的経済制度と社会の建設へと進まなければならない。

世界革命の物質的前提条件はすでに存在しており、あとはプロレタリアートの闘争意志と力にかかっている。プロレタリアートが改良主義的幻想を完全に打破し、第二インターナショナルのブルジョワ的同盟者と決別し、ただ共産党と第三インターナショナル——すなわち全世界の労働大衆の革命的指導者——の指導の下で闘争を開始するときのみプロレタリア革命の勝利は可能となる。

プロレタリア権力樹立の基本条件は、労働者階級の大多数を共産主義の原則と目的の側へと引き寄せることである。その独裁を求める闘争において、プロレタリアートは共産党の指導の下で、大衆革命行動の諸手段(示威行動、工場委員会運動、ストライキ(局所・ゼネスト)、生産管理、工場の占拠、武装蜂起など)を用いる。

プロレタリアートはまた自己の闘争のためにブルジョア民主主義的諸機関(議会)を利用し、労働者階級の日常生活のあらゆる問題において資本主義をその陣地より打ち落とそうと努めつつ、これら諸機関を内部より掘り崩し、かつ爆破することを企図する。
"Коминтерн и идея мировой революции"(コミンテルンと世界革命の思想). pp.561-562. (ロシア語) Наука. 1998. ISBN 5-02-009623-7

確立

1864年第一インターナショナル(国際労働者協会)創設以後、世界の共産主義者たちは革命を世界全体規模で、少なくともヨーロッパ全体規模で行うことを考えていたが、1917年に当時後進資本主義国であったロシアにおいて革命が成功したため、革命の規模に関して再考が必要になった。そして主に2つの主張に集約された。

  • 主にトロツキーによる主張。ドイツとの講和条約に見られたように、ロシア革命の影響をヨーロッパ先進国に直接与えようとした。
  • 主にレーニンによる主張。資本主義の発展段階における、社会の矛盾を基礎に現実的な対応をしようとした。

衰退

このような内部対立をはらんではいたが、ボリシェヴィキ政権は全体として世界革命に期待を寄せていた。1919年に結成されたコミンテルンではその自信の表れか、「1920年には、世界的規模の大国際ソビエト共和国が誕生するだろう。」という宣言まで出した。だが1921年ドイツ革命が失敗したことで、世界革命への展望は脆くも崩れ去った。そして1920年代には、ソビエト連邦共産党の方針は、スターリンの唱える「一国社会主義論」に取って代わられて、トロツキーも追放されてしまった。しかし、「世界革命なくして人類解放はなし得ない」という「論理」としての世界革命は否定されたが、労働者解放の推進という一種の「理想」として世界革命思想はスターリン政権下でも維持された。1929年時点においても、コミンテルン及び青年コミンテルンの究極目的は世界共産主義であるとされていた[3]。その理想論も、第二次世界大戦における連合国の協調の必要から急速にトーンダウンし、フルシチョフによる「平和共存」の提唱によって公式に放棄された。その後はソビエト連邦による西側資本主義諸国との「平和共存」路線を批判する、先進国左翼共産主義新左翼先進国革命論や、毛沢東毛沢東思想植民地解放闘争のE.ゲバラ(ゲバラ主義)の革命論などが、世界革命論の系譜を継承した。

関連項目

脚注

外部リンク




英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「World Revolution」の関連用語

World Revolutionのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



World Revolutionのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの世界革命論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS