Suite HWV 440とは? わかりやすく解説

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ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル組曲クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 440作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data No Image
2 アルマンド AllemandeNo Data No Image
3 クーラント CouranteNo Data No Image
4 サラバンド SarabandNo Data No Image
5 ジグ JigNo Data No Image

作品解説

2012年3月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV440 B-dur

 アルマンドの第1113小節に、オペラアルミーラ》に特徴的な終止形見られること、サラバンド初期稿作曲家初期サラバンド特徴的な3/2拍子であることから、初期稿成立ハンブルク時代とされる。諸史料中にはアルマンドサラバンド改訂稿をHWV434の一部とするものがある。サラバンド改訂稿3/4拍子書かれ史料1717年以降のものであるため、批判校訂版では両楽章1717年頃に改訂され写譜師がそれらを同時期に作曲されたHWV434の一部としたと推察されている。

 アルマンドは2声体を基本とする2部形式である。前半バスリズムは、改訂稿でより統一的になっている。後半は、規則的なゼクエンツなどに依らない自由な声部進行によって、属調から近親調経て主調回帰する。第11-12小節フレーズ再現したのち、3声による音階下行ゼクエンツ反復楽章閉じられる

 クーラントは第1小節右手8分音符3音の動機音階下行分散和音による音階上行を主要素材とする。音楽切れ目概ね2小節単位明確に区切れ解りやすい構造をとる。素材活用法では同一素材転義指摘できる前後半の冒頭楽節付点2分音符8分音符3音の動機で始まるが、以後、同じ1小節リズム動機現れる中で、強拍付点2分音符は前の楽節閉じ解決音にもなる(例えば第2228小節)。

 サラバンド拍子改訂は、作曲家が自らの初期様式特徴捨て去ったためと考えられている。本楽章に記譜された多く技巧的装飾音は、その他の類似の組曲楽章のための装飾見本解釈されている。反復記号後はト短調転調し、前半長短対比を成す。第12小節以降は、属七和音の連続導音安定した解決先延ばしされることで、特に和声的緊張が高まる。

 ジグ軽快付点リズム特徴的である。前半では5小節楽節が、挿入挟みながら3声に模倣されていく。後半も1小節間隔の3声の模倣で始まるが、厳格な模倣前半ほど長くはない。第44小節からは、第19小節からの旋律声部回帰する




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