P・D・ウスペンスキーによるグルジエフ解釈とは? わかりやすく解説

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P・D・ウスペンスキーによるグルジエフ解釈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 00:10 UTC 版)

ピョートル・ウスペンスキー」の記事における「P・D・ウスペンスキーによるグルジエフ解釈」の解説

P・Dウスペンスキー自身が「システム」の破綻認めていることから、彼によるグルジエフ解釈、「自己想起」や「題四の道」について彼がかつて教えたことについて論じるのは、彼自身遺志反することとなるかもしれない。以下に触れ考え多くP・Dウスペンスキー最後に捨て去った、または改めた思われるグルジエフ「時間」そのものから生じ万物死に向かわせるところの流れをおそらく熱力学第二法則との関係で深く理解し、それに対抗するところの宇宙仕組みを「三の法則」と「七の法則」との関係で解き明かし、それをエニアグラムをもって表し下向き流れ逆らって時間耐えうるものをみずからの内面育てることを個人にとって取り組み主眼とした。これに対しP・Dウスペンスキーは、人は死んだ生まれた年に戻るのだという「永劫回帰」を信じイマヌエル・カントそう言うからということ「時間」実在しない説き、魂とは一部の人が生きるなかで内面育ているものであって生きることの意味はまさにそこにあるというグルジエフ見解逆らって最初から人に備わった魂という考えこだわった一部グルジエフ由来する概念流用しているが、グルジエフ宇宙観人間勘と相容れるものではない。 ウスペンスキー:人は四つ部分からなる。体、魂、本質人格である。本質人格についてはもう話した。「システム」において、魂という言葉は、生命原理意味する精妙物質もしくはエネルギーがひとまとまりになって肉体結び付いている。それが体の内部留まるかぎり、体は生命保ち、体と魂は一体だ。このふたつの分離をもって、体は死んだという。 ウスペンスキー:体が生まれると同時に魂も生まれる。それはたんに体の一部だ。目に見えず、医学物理化学はこれを認めないが、これなしには体は存続できない。体が死ぬと、魂は自由になり、それは巨大な電磁石のような働きをする月によって引き付けられる。 Q:人が自分自身相手取り組むというのは、救済求めて不死性を求めて取り組むのだとばかり、私は思っていましたウスペンスキーたいそうなことを言う。馬鹿なことをして恥をかきたくないからというなら話はわかる。われわれは眠っているので、いつも馬鹿なことをして恥をかいている。 このような決定的な食い違いもしくは教え改変と、ウスペンスキー自身による死を前にしての「システム」の放棄にもかかわらずP・Dウスペンスキーによる改変受けた第四の道」の思想は、後代におけるグルジエフ理解大きな影響及ぼしたP・Dウスペンスキー自身は、「システム」または「第四の道」の教師としてかりそめの姿を離れることで、かえって彼がかつて教えていた「自己想起」とは異なる意味で、本来の自分自身立ち返ったようにも見える。それは表面的な敵味方の関係を越えたところで、彼をグルジエフに近づけたかもしれない死後まもなく発表され英語版の『イワン・オソキン』の大幅に書き改められた最後の二章の内容から、そんなことに思いを向けることができる。P・Dウスペンスキー愛し書き改められた『イワン・オソキン』の最後の章は、二匹視線背中浴びながら、魔術師の家を出て新し人生へと向かおうとするオソキンの描写で終わる。

※この「P・D・ウスペンスキーによるグルジエフ解釈」の解説は、「ピョートル・ウスペンスキー」の解説の一部です。
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