Mi-8MTVの開発とは? わかりやすく解説

Mi-8MTVの開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 06:37 UTC 版)

Mi-17 (航空機)」の記事における「Mi-8MTVの開発」の解説

Mi-8MTV/Ми-8МТВMi-17-1V/Ми-17-1В リトアニア空軍のMi-8MTV-1 用途多目的ヘリコプター 分類ヘリコプター 設計者: MVZミーリ・カザン支局 製造者: KVZ 運用者 ソ連軍 ロシア連邦軍 ロシア空挺軍 ベラルーシ共和国軍 ウクライナ軍初飛行1985年 生産開始1988年 運用開始1988年 運用状況現役 表示 1980年代にはMi-8はすでに「古きよき時代」の機体となっていたが、その次なる重要な開発段階として、これに出力1,639馬力のTV3-117VMエンジン搭載する派生型開発された。1985年から2年間の間試験が行われたこの機体Mi-8MTV命名され新し基本型となることが決定された。 エンジン性能向上によりMi-8MTV標高4,000mまでの高地離着陸可能となり、また、水平飛行であれば高度6,000mまで可能になった。他、上昇力航続距離なども向上。搭載機材近代化され気象観測レーダー長距離航法レーダー搭載された。実戦必要性問われ操縦席装甲板燃料タンク防護機首および尾部のPKT機関銃、6箇所ハードポイントチャフ・フレアディスペンサーなどが増設された。アフガン戦争経験から、機体各部分の生存性向上も図られた。安全性の向上のため、Mi-8MTVにはフランス製緊急着水装置搭載された。 1988年より本格的な量産カザンにて開始された。Mi-8MTVにはのちにいくつかの派生型製作されたので、この最初派生型はMi-8MTV-1と呼ばれるようになった基本型輸送エアボーン急襲救急定期便火力支援および地雷敷設などあらゆる任務使用できるよう、各派生型が用意された。 Mi-8MTV輸出型となるMi-17-1Vでは、TV3-117BMが搭載された。このエンジン出力は1,900馬力であったが、片発飛行余儀なくされた場合には最大で2,200馬力にまで出力高めることができた。また、従来通り主機加えて補助動力装置としてAI-9Vジェットエンジン1基も搭載した貨物室には1基または2基の増加燃料タンク装備でき、これにより航続距離著しく増大したまた、昼夜間の飛行を可能とするため、流線型機首イルカ型と呼ばれる)に新し機上レーダーなどの電子装備搭載された。降着装置は、新しい耐氷型のVR-17が装備された。 Mi-17-1Vは、30名の空挺兵輸送降下させることができた。また、12名の傷病者医療器具搭載して救急輸送機として使用することもできた。貨物に関しては、4,000kgまでの物資キャビンまたは機外積載することができた。強襲型については6箇所ハードポイント有した。そこに装備されるBD3-57KRVMパイロンには、20発のS-8ロケット弾収納するB8V20ロケット弾ポッドを4基か、あるいは23mm機関砲GSh-23Lを格納したUPK-23-250機関砲ポッドもしくは50kgから500kgの軽量爆弾搭載できた。自衛装備としては、PKT機関銃前方搭載された。また、アクティブ・パッシブ電子装備艤装された。 輸出向けバリエーションとしては、エンジンプラット・アンド・ホイットニー PW127したもの電子装備西側製にしたもの開発された。

※この「Mi-8MTVの開発」の解説は、「Mi-17 (航空機)」の解説の一部です。
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