MG 131 機関銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/26 16:49 UTC 版)
MG 131(機載型)
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ラインメタル-ボルジヒ MG 131 13mm機関銃 | |
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種類 | 機関銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | ラインメタル |
仕様 | |
種別 | 航空機関銃 |
口径 | 13mm |
銃身長 | 1,140mm |
使用弾薬 | 13x64mm弾 |
全長 | 1.17m |
重量 | 16.6kg |
発射速度 | 毎分900発 |
有効射程 | 1,000m |
歴史 |
MG 131 機関銃(MG 131 きかんじゅう、ドイツ語:Maschinengewehr 131、もしくは"Machine gun 131"の略)は、ラインメタル(Rheinmetall-Borsig)社によって開発・生産された口径13mmの航空機関銃である。
概要
MG 131は1938年に開発され、1940年-1945年まで生産された。設計・開発の目的は、第二次世界大戦のドイツ空軍の航空機に多用されていた、口径7.92mmの航空機関銃、MG 15 旋回機銃およびMG 17 固定機銃を更新するもので、単装もしくは連装で使用が可能であることが要求性能の一つであった。
作動方式はMG 15/17と同様の反動利用式ショートリコイル機構・遊底回転閉鎖(ターンボルト・ロッキング)式であった。使用する弾薬は13x64mmBというこの銃に合わせて新規開発された規格のもので、通常弾・徹甲弾・曳光弾の他に炸裂弾も用意されていた。
MG 131の大きな特徴は、13mmという中口径ながら、列国のものと比べて全長が短く装薬量の少ない新規格の弾薬を用いたことで、これにより全体を一回り小さい7.92mm機銃と互換性のあるコンパクトなサイズに収めることができたことである。更に重要な点は、単発戦闘機のプロペラ圏内に装備するために電気発火式(Electric Priming)雷管の弾薬を採用する電機式プロペラ同調機構を備えていることである。これらの特徴により、大きく機体の設計を変更せずに[注釈 1]一回り大きな口径の機銃を搭載する事が可能となった。また、精密な同調が可能になったことで、同調に失敗して自機のプロペラを誤射する危険性のある機首機銃であっても威力の大きな炸裂弾頭を用いることができ、単発戦闘機の火力を大きく増大させることが可能となった。また、中~大型機の旋回機銃として用いた場合でも、銃座や銃塔を大型化することなく火力を増大することができることは、空力特性や重量の面で有利であった。
派生型
MG 131を2基一組とした連装型のMG 131Z(Zwilling=ツヴィリング、二連装)がJu 388などで使用されている。 なお、余剰となった旋回銃型は地上設置の銃架に架装して対空機銃としても用いられた。
日本海軍ではMG131を二式十三粍旋回機銃としてライセンス生産したものを採用している。オリジナルの電機式雷管が国産化できず衝撃式に改めた結果、電機式同調装置による機首固定機銃化ができず、旋回機銃としてのみ用いられている。
搭載機
この機関銃は、Bf 109、Fw 190のような戦闘機からJu 88、He 177のような爆撃機まで幅広く使用され、一対のMG 131 機関銃がFw 190やBf 109Gの後期型の機首に装備されていた他、遠隔操作銃塔や有人銃座に単装もしくは連装で装備された。
ドイツ空軍が開発を進めていた長距離重爆撃機であるHe 277、及び枢軸国側の開発した最大の航空機であるBV 238大型飛行艇の軍用機型であるBV 238 V4(BV 238B)には、連装型のMG 131Zを左右に装備した、HL131V 4連装銃塔が搭載される予定となっており、試作品が機体のモックアップに搭載されて試験が行われていたが、両機種ともに計画のみで実機が製作されなかったため[注釈 2]、試作段階に終わっている。
- Bf 109 ※G-5型以降
- Fw 190 ※A-7型以降(F/G型除く)
- He 177
- He 277 ※予定のみ
- He 274
- Ju 88 ※A-4/C-6/G-6/S型
- Ju 188
- Ju 288
- Ju 388
- Ju 90
- Ju 290
- Ju 390
- Me 210/410
- BV 238 ※軍用型(予定のみ)
ギャラリー
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ダンケルクの追悼記念博物館(de:Mémorial_du_Souvenir(独語版)に展示されているMG 131
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MG131 機関部
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Me 210/410双発戦闘機のFDSL 131/1B遠隔操作銃塔に搭載されたMG131
脚注
注釈
- ^ ただし、Bf 109では機首上面機銃を7.92mm機関銃から13mm機関銃に増強した際、既存の機首内に収まりきらず、"Beule"(「たんこぶ」の意)と呼ばれた突出部を生じ、性能低下を招いている。これは続く型で過給機の大型化に従って機首全体が一回り大きく設計変更されたことで解消された。
- ^ He 277に搭載される予定であったとされるものが、He 277の発展元原型機であるHe 177に搭載されて地上試験が行われている(luftarchiv.de>Bordwaffen I - Maschinengewehre- und Kanonen ,Waffeninstallationen im Detail "HD 131V He 177")
出典
関連項目
外部リンク
- luftarchiv.de>Bordwaffen I - Maschinengewehre- und Kanonen ,Maschinengewehr MG 131
- Lexikon-der-wehrmacht>Waffen der Deutschen Luftwaffe>Bordwaffen
- Panzerfaust>WW II German Infantry Anti-Tank Weapons>Page 5 : Machineguns , "Maschinengewehr 131" ※web.archive.org によるアーカイブ(2009年10月27日時点のもの)
- [1]日本における保存例
「MG 131 機関銃」の例文・使い方・用例・文例
- HMG-CoA還元酵素を抑制することにより血中コレステロール値を下げる薬品
- しかし,アメリカの映画会社,メトロ・ゴールドウィン・メイヤー社(MGM)は,第6作目の映画である「ロッキー6」の制作を発表した。
- 「ロッキー6」が興行的に失敗した場合に備え,MGMは制作費を1500万ドル(約18億円)以下にしておく予定である。
- ソニー,MGMを買収へ
- ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカが率いるグループは,米国の大手映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収することで基本合意した。
- ソニーは,ジェームズ・ボンドやロッキーのシリーズを含む,およそ4000本のMGMの映画ライブラリーを獲得することになる。
- ソニーは,MGMの膨(ぼう)大(だい)な映画ライブラリーがDVDの売り上げを増加し,またソニー製DVDプレーヤーの販売数を増やすのに役立つことを期待している。
- 同大学の中西和(かず)樹(き)准教授が率いるチームはまず,非常にはっ水性の高いマシュマロゲル(MG1)を開発した。
- MG1は水から油を分離回収するのに利用できる。
- MG1を油と水の混ざったものに入れると,油を吸収する。
- 同研究チームはさらに,MG1の表面に油をはじく物質を結合させ,MG2を作った。
- MG2は極めて高いはっ水効果とはつ油効果がある。
- MG1やMG2は比較的簡単に作れる。
- 例えば,日本代表ジュニアチームの一員として出場したIMGA世界ジュニア選手権では,2015年と2016年に15-17歳の部女子で優勝した。
- 甲状腺の機能の試験で、患者は放射性ヨウ素131の経口量が与えられる
- 1311年−1313年の議会で、テンプル騎士団員の犯罪について申し立て、新しい改革運動を計画し、聖職者の改革を起こした
- 1311年−1313年までローマカトリック教会がその協議の一つを開いていた南中部フランスの町
- 体重が131ポンドから135ポンドの間のプロボクサー
- イタリアの詩人(フランス生まれ)(1313年−1375年)
- ドイツ人の王で神聖ローマ帝国皇帝(1275年−1313年)
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