軍用型の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/17 06:26 UTC 版)
「Ju 90 (航空機)」の記事における「軍用型の開発」の解説
1939年4月にRLMはユンカース社にJu 90のさらなる軍用輸送機としての開発を要求した。Ju 90 V5と V6はこの軍用仕様の試作機であり、翼長が伸ばされ(19%)、翼面積が拡大(11%)されて中間部の前縁が直線にされた新しい主翼を持っていた。降着装置は強化され2重タイヤになり、垂直尾翼はより丸い形状になったので初期型の特徴は失われた。窓は各側10の舷窓に交換された。Ju 90 V5は1939年12月5日に初飛行を行った。V5とV6の特別装備は、車両や大きな貨物を搭載するための、胴体の床に設けられた搭載ランプであった。このランプを開くと胴体を飛行時の水平状態まで持ち上げた。両機はより強力な1,200 kW (1,600 hp)のBMW 801 MA 星型エンジンを装備していた。 最後の2機の試作機V7とV8は直接的にユンカース Ju 290の開発プログラムに繋がった。V7は胴体が1.98 m (6 ft 6 in)延長され、水平尾翼はヨーイングの不安定さを解消するため上反角がつけられた。偵察機型の試作機は空力的にV7と類似していたが、V8は2門の20 mm MG 151機関砲と9門の13 mm MG 131機関銃を胴体上面に2箇所、胴体下面に1箇所、尾部の銃座に装備していた。
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