軍用型 Z.506B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/23 02:17 UTC 版)
「Z.506 (航空機)」の記事における「軍用型 Z.506B」の解説
1937年にテスト飛行が開始され、同年11月貨物1tを積んで10115mまで到達し高高度飛行記録を樹立、この性能が気に入られたのかすぐに制式採用され翌年には配備が開始された。民間型とは異なり輸送目的では使用されず、もっぱら水上爆撃機兼偵察機として使用された。また爆弾の代わりに航空魚雷1発を搭載して雷撃機としても使用され連合軍の艦船への攻撃にも投入されている。しかし艦隊に空母が伴うようになるにしたがって、遭難者の救助などの地味な任務へまわされていて、1940年から1942年の間に231人を救助している。 一部はスペイン内戦に派遣されており、また1938年にはポーランドから30機の発注があったものの、ドイツのポーランド侵攻以前に引き渡されたのは僅かに1機のみで、それもドイツ軍によって破壊されてしまっている。その他、モン・ファルコ社で生産された物の多くは腹部にカプロニ・ランチョ・デルタE旋回銃塔を装備した。日本の愛知航空機もZ.506のライセンス生産権を獲得しているが、実際に生産される事は無かった。
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