軍用小銃として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:42 UTC 版)
「ジャングル・カービン」の記事における「軍用小銃として」の解説
制式名称はあくまでもNo.5 Mk 1小銃(Rifle No. 5 Mk I)であり「ジャングル・カービン」(Jungle Carbine)という名称は非公式な愛称に過ぎなかったが、第二次世界大戦からマレー危機にかけて従軍したイギリス兵および英連邦兵はしばしばNo.5小銃を指して「ジャングル・カービン」という呼称を用いた。 No.5小銃は原型のNo.4小銃と比較して銃身がおよそ100mm短縮され、それによりおよそ1kg軽量化されている。また機関部の本体や銃身には「ライトニング・カット」(lightening cuts, 肉抜き加工)が施され、ボルトハンドルの軸心にも穴が開けられ、木製部品も切り詰めるなどの全面的な軽量化が図られている。その一方、大型のラッパ型消炎器やゴム製肩当てなど、No.4小銃よりも大きくなった反動に対処する為の部品が加えられていた。軽量化と短銃身化により反動が大きくなっていたものの、極東などのジャングルではNo.4小銃など従来の歩兵銃よりも使いやすく人気があり、ここからジャングル・カービンの愛称が生まれた。後部照準器は従来の形状を踏襲した起倒式で、倒した状態で戦闘照準用の固定環形照門、引き起こすと800ヤードまで調節できる昇降式環形照門を備えている。 ラッパ型消炎器を取り付けたことで従来のスパイク型銃剣が着剣できなくなり、必要に応じて戦闘ナイフとしても使用できる新型のNo.5ナイフ型銃剣(No. 5 blade bayonet)が設計された。小銃擲弾を発射できるように各部を強化するなど複数の改良案も存在していたが、いずれも実際に生産されることはなかった。また航空機搭乗員向けにテイクダウンモデル(takedown, 分割可能なモデル)の設計案も存在したが、これも生産には至っていない。
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