中正式歩槍一式/二式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 00:51 UTC 版)
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詳細は「中正式歩槍」を参照 漢陽88式歩槍(清国及び中華民国でライセンス生産されていたGew88)は国民革命軍の主力小銃として建軍当初より運用され続けていたが、1928年に中国国民党による北伐が完了した時点で、既に同銃の原型であるGew88の製造開始から40年近くが経過しており、軍用小銃としての陳腐化が進んでいた。中正式歩槍は旧式化した漢陽88式歩槍を更新する為、1935年にGew98以降のドイツ製モーゼル式小銃を模倣する形で開発され、同年より製造と配備が開始された。オリジナルのドイツ製モーゼル式小銃とは槓桿の形状や負い革の取り付け位置が異なるなど、設計が一部改変されている。1937年の日中戦争勃発後、中正式歩槍を製造する一部の工廠が侵攻してきた日本軍によって占領されたが、その後も日本軍の支配下で中正式歩槍の製造が継続され、満州国軍や南京国民政府、皇協軍等に譲渡された。また、第二次世界大戦終結後の国共内戦でも国民革命軍と中国工農紅軍の双方で主力小銃として使用され、朝鮮戦争においても少なくない数が中国人民志願軍に配備された。
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