HttpRuntimeとは？ わかりやすく解説

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HttpRuntime クラス

現在のアプリケーションに ASP.NET ランタイム サービスのセットを提供します。

名前空間: System.Web
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文構文

Visual Basic (宣言)
Public NotInheritable Class
 HttpRuntime
Visual Basic (使用法)
Dim instance As HttpRuntime
C#
public sealed class HttpRuntime
C++
public ref class HttpRuntime sealed
J#
public final class HttpRuntime
JScript
public final class HttpRuntime
解説解説

HttpRuntime オブジェクトは、HTTP 要求を処理する ASP.NET パイプライン モデルで最初に使用されます。ProcessRequest メソッドは、後続のすべての ASP.NET Web 処理を制御します。

ページを開発する場合、HttpRuntime クラス プロパティを使用して、診断などの目的で、現在のアプリケーション ドメインに関する情報を確認できます。カスタム プロセス パイプラインまたはカスタム ホスト環境を作成する場合は、ProcessRequest メソッドを HttpWorkerRequest クラスまたは SimpleWorkerRequest クラスの派生クラスから呼び出す必要があります。

使用例使用例

現在のアプリケーション ドメインを表す、HttpRuntime クラスのプロパティを取得して、それをブラウザに表示する方法を次のコード例に示します。

Visual Basic
<%@ Page Language="VB" %>
<script runat="server">

  Protected Sub Page_Load(ByVal
 sender As Object, ByVal
 e As System.EventArgs)
    
    Dim sb As New StringBuilder()
    Dim nl As String = "<br>"

    sb.Append("AppDomainAppId = " & _
      HttpRuntime.AppDomainAppId & nl)
    sb.Append("AppDomainAppPath = " & _
      HttpRuntime.AppDomainAppPath & nl)
    sb.Append("AppDomainAppVirtualPath = " & _
      HttpRuntime.AppDomainAppVirtualPath & nl)
    sb.Append("AppDomainId = " & _
      HttpRuntime.AppDomainId & nl)
    sb.Append("AspInstallDirectory = " & _
      HttpRuntime.AspInstallDirectory & nl)
    sb.Append("BinDirectory = " & _
      HttpRuntime.BinDirectory & nl)
    sb.Append("ClrInstallDirectory = " & _
      HttpRuntime.ClrInstallDirectory & nl)
    sb.Append("CodegenDir = " & _
      HttpRuntime.CodegenDir & nl)
    sb.Append("IsOnUNCShare = " & _
      HttpRuntime.IsOnUNCShare.ToString() & nl)
    sb.Append("MachineConfigurationDirectory = " &
 _
      HttpRuntime.MachineConfigurationDirectory & nl)

    label1.Text = sb.ToString()

  End Sub
</script>
<html>
  <head>
    <title>HttpRuntime Example</title>
  </head>
  <body>    
    <form id="Form1" runat="server">
      <asp:label id="label1" runat="server"/>
    </form>
  </body>
</html>
C#
<%@ Page Language="C#" %>
<script runat="server">

  void Page_Load(Object sender, System.EventArgs e)
  {
    StringBuilder sb = new StringBuilder();
    String nl = "<br>";

    sb.Append("AppDomainAppId = " + 
      HttpRuntime.AppDomainAppId + nl);
    sb.Append("AppDomainAppPath = " + 
      HttpRuntime.AppDomainAppPath + nl);
    sb.Append("AppDomainAppVirtualPath = " + 
      HttpRuntime.AppDomainAppVirtualPath + nl);
    sb.Append("AppDomainId = " + 
      HttpRuntime.AppDomainId + nl);
    sb.Append("AspInstallDirectory = " + 
      HttpRuntime.AspInstallDirectory + nl);
    sb.Append("BinDirectory = " + 
      HttpRuntime.BinDirectory + nl);
    sb.Append("ClrInstallDirectory = " + 
      HttpRuntime.ClrInstallDirectory + nl);
    sb.Append("CodegenDir = " + 
      HttpRuntime.CodegenDir + nl);
    sb.Append("IsOnUNCShare = " + 
      HttpRuntime.IsOnUNCShare.ToString() + nl);
    sb.Append("MachineConfigurationDirectory = " + 
      HttpRuntime.MachineConfigurationDirectory + nl);

    label1.Text = sb.ToString();
  }

</script>
<html>
  <head>
    <title>HttpRuntime Example</title>
  </head>
  <body>    
    <form runat="server">
      <asp:label id="label1" runat="server"/>
    </form>
  </body>
</html>
J#
<%@ Page Language="VJ#"%>
<script runat="server">

  void Page_Load(Object sender, System.EventArgs e)
  {
    StringBuilder sb = new StringBuilder();
    String nl = "<br>";

    sb.Append("AppDomainAppId = " + 
      HttpRuntime.get_AppDomainAppId() + nl);
    sb.Append("AppDomainAppPath = " + 
      HttpRuntime.get_AppDomainAppPath() + nl);
    sb.Append("AppDomainAppVirtualPath = " + 
      HttpRuntime.get_AppDomainAppVirtualPath() + nl);
    sb.Append("AppDomainId = " + 
      HttpRuntime.get_AppDomainId() + nl);
    sb.Append("AspInstallDirectory = " + 
      HttpRuntime.get_AspInstallDirectory() + nl);
    sb.Append("BinDirectory = " + 
      HttpRuntime.get_BinDirectory() + nl);
    sb.Append("ClrInstallDirectory = " + 
      HttpRuntime.get_ClrInstallDirectory() + nl);
    sb.Append("CodegenDir = " + 
      HttpRuntime.get_CodegenDir() + nl);
    sb.Append("IsOnUNCShare = " + 
      Convert.ToString(HttpRuntime.get_IsOnUNCShare()) + nl);
    sb.Append("MachineConfigurationDirectory = " + 
      HttpRuntime.get_MachineConfigurationDirectory() + nl);

    label1.set_Text(sb.ToString());
  }

</script>
<html>
  <head>
    <title>HttpRuntime Example</title>
  </head>
  <body>    
    <form id="Form1" runat="server">
      <asp:label id="label1" runat="server"/>
    </form>
  </body>
</html>
.NET Framework のセキュリティ.NET Framework のセキュリティ
継承階層継承階層
System.Object
  System.Web.HttpRuntime
スレッド セーフスレッド セーフ
この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。
プラットフォームプラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報バージョン情報
.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
参照参照
関連項目
HttpRuntime メンバ
System.Web 名前空間
ProcessRequest
HttpWorkerRequest
SimpleWorkerRequest
その他の技術情報
ASP.NET Web アプリケーションのページとアプリケーション コンテキスト

HttpRuntime コンストラクタ

HttpRuntime クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.Web
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文構文

Visual Basic (宣言)
Public Sub New
Visual Basic (使用法)
Dim instance As New HttpRuntime
C#
public HttpRuntime ()
C++
public:
HttpRuntime ()
J#
public HttpRuntime ()
JScript
public function HttpRuntime ()
プラットフォームプラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報バージョン情報
.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
参照参照
関連項目
HttpRuntime クラス
HttpRuntime メンバ
System.Web 名前空間

HttpRuntime プロパティ


パブリック プロパティパブリック プロパティ

  名前 説明
パブリック プロパティ AppDomainAppId HttpRuntime が存在するアプリケーション ドメインのアプリケーション ID を取得します。
パブリック プロパティ AppDomainAppPath 現在のアプリケーション ドメインでホストされるアプリケーションのアプリケーション ディレクトリの物理ドライブ パスを取得します。
パブリック プロパティ AppDomainAppVirtualPath 現在のアプリケーション ドメインでホストされる、アプリケーションを格納するディレクトリの仮想パスを取得します。
パブリック プロパティ AppDomainId HttpRuntime が存在するアプリケーション ドメインのアプリケーション ID を取得します。
パブリック プロパティ AspClientScriptPhysicalPath ASP.NET クライアント スクリプト ファイルのフォルダ パスを取得します。
パブリック プロパティ AspClientScriptVirtualPath ASP.NET クライアント スクリプト ファイルの仮想パスを取得します。
パブリック プロパティ AspInstallDirectory ASP.NET 実行可能ファイルがインストールされているディレクトリの物理パスを取得します。
パブリック プロパティ BinDirectory 現在のアプリケーションの /bin ディレクトリへの物理パスを取得します。
パブリック プロパティ Cache 現在のアプリケーションに対する Cache を取得します。
パブリック プロパティ ClrInstallDirectory 共通言語ランタイムの実行可能ファイルをインストールするディレクトリを表す物理パスを取得します。
パブリック プロパティ CodegenDir 生成されたソース、コンパイルされたアセンブリなどの現在のアプリケーションの一時ファイルを ASP.NET で格納する場合に使用する、ディレクトリを表す物理パスを取得します。
パブリック プロパティ IsOnUNCShare アプリケーションを UNC (universal naming convention) 共有に割り当てるかどうかを示す値を取得します。
パブリック プロパティ MachineConfigurationDirectory 現在のアプリケーションの Machine.config ファイルを格納するディレクトリを表す物理パスを取得します。
参照参照

関連項目

HttpRuntime クラス
System.Web 名前空間
ProcessRequest
HttpWorkerRequest
SimpleWorkerRequest

その他の技術情報

ASP.NET Web アプリケーションのページとアプリケーション コンテキスト

HttpRuntime メソッド


パブリック メソッドパブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Close キャッシュからすべての項目を削除します。
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド ProcessRequest すべての ASP.NET Web 処理の実行を制御します。
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド UnloadAppDomain 現在のアプリケーションを終了します。アプリケーションに対する要求を次回受信したとき、アプリケーションは再起動されます。
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
  名前 説明
プロテクト メソッド Finalize  Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
プロテクト メソッド MemberwiseClone  現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)
参照参照

関連項目

HttpRuntime クラス
System.Web 名前空間
ProcessRequest
HttpWorkerRequest
SimpleWorkerRequest

その他の技術情報

ASP.NET Web アプリケーションのページとアプリケーション コンテキスト

HttpRuntime メンバ

現在のアプリケーションに ASP.NET ランタイム サービスのセットを提供します。

HttpRuntime データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。


パブリック コンストラクタパブリック コンストラクタ
  名前 説明
パブリック メソッド HttpRuntime HttpRuntime クラスの新しいインスタンスを初期化します。
パブリック プロパティパブリック プロパティ
  名前 説明
パブリック プロパティ AppDomainAppId HttpRuntime が存在するアプリケーション ドメインのアプリケーション ID を取得します。
パブリック プロパティ AppDomainAppPath 現在のアプリケーション ドメインでホストされるアプリケーションのアプリケーション ディレクトリの物理ドライブ パスを取得します。
パブリック プロパティ AppDomainAppVirtualPath 現在のアプリケーション ドメインでホストされる、アプリケーションを格納するディレクトリの仮想パスを取得します。
パブリック プロパティ AppDomainId HttpRuntime が存在するアプリケーション ドメインのアプリケーション ID を取得します。
パブリック プロパティ AspClientScriptPhysicalPath ASP.NET クライアント スクリプト ファイルのフォルダ パスを取得します。
パブリック プロパティ AspClientScriptVirtualPath ASP.NET クライアント スクリプト ファイルの仮想パスを取得します。
パブリック プロパティ AspInstallDirectory ASP.NET 実行可能ファイルがインストールされているディレクトリの物理パスを取得します。
パブリック プロパティ BinDirectory 現在のアプリケーションの /bin ディレクトリへの物理パスを取得します。
パブリック プロパティ Cache 現在のアプリケーションに対する Cache を取得します。
パブリック プロパティ ClrInstallDirectory 共通言語ランタイムの実行可能ファイルをインストールするディレクトリを表す物理パスを取得します。
パブリック プロパティ CodegenDir 生成されたソース、コンパイルされたアセンブリなどの現在のアプリケーションの一時ファイルを ASP.NET で格納する場合に使用する、ディレクトリを表す物理パスを取得します。
パブリック プロパティ IsOnUNCShare アプリケーションを UNC (universal naming convention) 共有に割り当てるかどうかを示す値を取得します。
パブリック プロパティ MachineConfigurationDirectory 現在のアプリケーションの Machine.config ファイルを格納するディレクトリを表す物理パスを取得します。
パブリック メソッドパブリック メソッド
( プロテクト メソッド も参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Close キャッシュからすべての項目を削除します。
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド ProcessRequest すべての ASP.NET Web 処理の実行を制御します。
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド UnloadAppDomain 現在のアプリケーションを終了します。アプリケーションに対する要求を次回受信したとき、アプリケーションは再起動されます。
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
  名前 説明
プロテクト メソッド Finalize  Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
プロテクト メソッド MemberwiseClone  現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)
参照参照

関連項目

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