UNC
読み方:ユーエヌシー
別名:汎用命名規則
UNCとは、Windows OSで構成されるネットワークにおいて、ネットワーク上にあるフォルダやファイル、共有プリンターや共有ディレクトリなどのリソース(コンピューター資源)を指定するための表記法のことである。
MS-DOSの流れを汲むWindowsでは、ドライブ文字と呼ばれる各リソースの名称を「\」で区切って指定する方式がとられるが、ネットワーク上には他のコンピューター上に同名のリソースがあるかも知れず、見当違いのリソースを指定することになってしまう恐れがある。そこで、「\\」という記号を特別に用いてコンピューター名を指定する方式がとられる。
例えば「SOPH」という名が与えられたコンピューターに、「OPEN」という共有フォルダがあり、その中の「UU」というフォルダに「UNCONVETION」というテキストファイルが収まっているとすれば、UNCは次のように表記される。
\\SOPH\OPEN\UU\UNCONVENTION.TXT
同様にして、共有プリンターを指定する場合も、プリンタを管理し公開しているコンピューター名を明示する表記がなされる。プリンターの名前を「PRNTR」とするならば、次のような形をとる。
\\SOPH\PRNTR
なおUNCとは、元来Universal Naming Convention(汎用命名規則)の略だが、ときおりUniform Naming Convention(統一命名規則)の略だと解釈される場合がある。
Uniform Naming Convention
(universal naming convention から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:26 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動Uniform Naming Conventionは、Microsoft Windowsにおいて同一LAN内で共有化された他のコンピュータのファイル、ディレクトリへアクセスするための指定方法[1]。UNCと略される[1][2]。 ただし元々の語源は、Universal Naming Convention(汎用名前付け規則)の略であった。だが、Uniform Naming Convention(統一命名付け規則)の略だとされる場合もある。[3][4]
- \\コンピュータ名\共有名\フルパス
コンピュータ名の前に「\\」と記すことで、通常(自コンピュータ内)のパスと区別する[2]。
UNCによる指定はコマンドラインで引数として使用することができるが、ワーキングディレクトリ(カレントディレクトリ)に指定することはできない[2]。
ネットワークドライブとしてマウントし、ドライブ文字を割り当てた場合には、ワーキングディレクトリ(カレントディレクトリ)として使用できる[2][5]。
出典
- ^ a b c 橋本和則『小さな会社のLAN構築・運用ガイド Windows 8シリーズ/7/Vista 対応』翔泳社、2014年、196頁。ISBN 9784798137940。
- ^ a b c d e f 塩田紳二『Android開発者のためのコマンドライン超入門』インプレス、2014年。ISBN 9784844396093。
- ^ MS-DTYP: Windows Data Types - Data Types - Common Data Types - UNC
- ^ Insider's Computer Dictionary - UNC
- ^ a b 橋本和則, さくしまたかえ『Windows 10完全制覇パーフェクト』翔泳社、2015年、547頁。ISBN 9784798143927。
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