500万年後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 04:10 UTC 版)
「マンアフターマンの生物一覧」の記事における「500万年後」の解説
そして、前述したジメッツ・スムートの子孫たちが地球をそれと知らずに帰還を果たすことで、第二の人類史は終わりを告げる。外宇宙の様々な環境で生き残るために500万年もの間遺伝子改造を続けて変わり果てたホモ・サピエンスのもう一つの末裔たちは、地球に対して惑星改造(テラフォーミング)を行い、100年と経たない内に地球を大気組成の段階から完全に作り変えてしまった。 遺伝子組み換えされたパック付き人間 来訪者たちがその高度な遺伝子操作技術によって500万年後の人類たちを様々な目的にあわせて改造し、作り出された作業用生物。 巨大な運搬用のものや小型の精密作業用が存在し、何も身につけない生身の人体の、胴体上部から首関節にかけての部分がフィルタを備えた箱に置き換わっている。 頭部は運搬用人間の場合パック後部から重力に対して逆さに生えていたり、小型の作業用人間ではそもそもパックにそれを収める容積が見当らない。 遺伝子組み換えされた食糧生産人間 ホストが来訪者によって食糧生産動物として改造された姿。体の肉が異常なまでに肥大化しており、食料の生産施設で栄養を与えられてひたすら生きて成長する役目を与えられている。 来訪者との比較を見ても、その体躯はパック付き人間より遥かに巨大な体積を持つが、腕と脚は痕跡程度にまで萎縮しており、頭部だけが体に見合う大きさで肉に半ば埋没しつつも残っている。 成長した肉は収穫され、来訪者たちのタンパク源となる。 ジメッツ・スムートの子孫 かつて宇宙にフロンティアを求めて飛び立った人類たちの、もう一つの遠い子孫。 別天体に定住したものたちの一部が独立してさらに別の天体を新天地に求めるという歴史の繰り返しの果てに、地球を祖先の故郷と気づかないまでに変わり果ててしまった。 体ももはや完全に地球の環境と適合しないものになっており、シェルターから外出する際は黒い防護殻で完全に体を覆っているため、彼らの生身の姿をうかがい知ることは出来ない。 彼とその乗用に改造された生物は表紙を飾ってもいる。 資源を採取し尽くした後、地球を去って行った。 新・水中人間 (Piscanthropus profundus ) 深海の熱水噴出孔周辺の環境に適応した水中人間。 目は退化してしまっているが、頭頂部に周囲の熱状況を感知できる器官が存在し、両腕も指を保って残存している。 ジメッツ・スムートたちの子孫がもたらした大破壊のあとも生き延びており、彼らが陸上に進出して新たな生態系の出発点となるかもしれないことを示唆しつつ、物語は終了する。
※この「500万年後」の解説は、「マンアフターマンの生物一覧」の解説の一部です。
「500万年後」を含む「マンアフターマンの生物一覧」の記事については、「マンアフターマンの生物一覧」の概要を参照ください。
- 500万年後のページへのリンク