40-74話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:09 UTC 版)
忠寧大君は即位して王(世宗)となるが、即位式直後、軍事権を持つ上王太宗が対馬に対して宣戦布告する。太宗は更に政敵の一掃をもくろみ、世宗の妃昭憲王后の父親シム・オンを標的とし、反逆者に仕立て上げる。世宗は悩んだ末、シム・オンの逮捕命令を下す。明への特使として派遣されていたシム・オンは「粛清は自分で最後に」と決意して帰国する。「反逆者の娘」となった昭憲王后を廃位すべきだとの声が高まり、本人も王后の座を降りる決意をするが、世宗により慰留される。 外交での解決が絶望的になり、世宗は自ら対馬遠征に身を投じる。対馬側は内通による世宗暗殺計画の失敗や、朝鮮と対馬を両天秤にかけていた九州側が対馬の味方にならなかった事から劣勢となっていく。征服を求める太宗や一部重臣をおさえ、世宗と集賢殿の学者たちは財政面の理由から和睦と撤収の道を選ぶ。 集中豪雨による水害など問題が絶えないのは国王のせいだとチョ・マルセンは世宗を責める。世宗は日食の日に儀式を行おうとするが、日食が起こらなかったために立場がますます危うくなる。マルセンの不正について集賢殿の長官パク・ウンは調査を開始するが、ユ・ジョンヒョンからの要求もあり、集賢殿を守るために世宗はパク・ウンを罷免する。一方、日食の予測を調査していたチャン・ヨンシルは、明と朝鮮とで天文図が違う事を発見。世宗は朝鮮独自の暦を密かに進める。帰国したヨンシルを世宗は天体観測器製作の責任者に任じようとするが、奴婢階級出身である事を理由に技術者や官吏たちが反発。世宗は重臣たちの反対を押し切り、ヨンシルに官位を与えるが、重臣たちの反発を受け、ヨンシルは官位の返還を決意。雨の中座り続けるヨンシルを、「500年後の朝鮮のためにも必要な人材だ」と世宗はかばいつづけ、その姿を見た重臣たちは考えを改めていく。 女真族が国境を越えて朝鮮に渡ってくる。彼らを受け入れようとする世宗と、他族との混血を嫌うチョ・マルセンらが対立。都で起きた火災事件について「北方からの民による放火が原因」とのうわさが流れ、都の民が北方民を襲うようになる。王宮に、濡れ衣を着せられて都の民の標的になっている北方民たちが押し寄せ、世宗は彼らの前で跪いて詫びる。一方騒動の中、不正によりチョ・マルセンが流刑になるが、女真族の攻撃に対する北方遠征の計画に伴い世宗に呼び戻される。同じ頃ヨンシルらが発明した「簡儀」により、首都漢城の北緯計測に成功。世宗は機密を2人の王子たちに暗記させて記録を破棄する事で守ろうとするが、明との関係悪化を恐れた学者のひとりチェ・マルリが明に記録を渡す。この事で世宗はマルリに対して厳しい人事を行うが、これに反発した世子は申聞鼓を叩いて内政重視を主張する。
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