403系・423系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 04:30 UTC 版)
「国鉄415系電車」の記事における「403系・423系」の解説
主電動機の定格出力を、401系・421系に搭載していたMT46系の100 kWから、120 kWに向上したMT54系に変更した系列である。403系は交流50 Hzに対応しており、常磐線ならびに水戸線電化準備用に勝田区へ配置された。423系は交流60 Hzに対応しており、鹿児島本線の熊本駅まで電化延長に合わせて南福岡に配置された。 このため、車体および車内設備は401系・421系と同一である。MM'ユニットは403系がモハ403・402形、423系がモハ423・422形となった。制御車は上述したクハ401・421形が継続して新製された。同時に以下の設計変更が実施された。 制御車の運転席側屋根上通風器を箱型に変更。 モハ402形・422形は以下の設計変更を実施。 主電動機出力アップにより主制御器・主抵抗器の容量を増大。 主変圧器ならびに主平滑リアクトルの一体構造化により機器配置変更。 屋根上パンタグラフ周辺機器配置は455・475系と共通化。 401系・421系と同じく4両編成で組成された。403系は20編成計80両、423系は30編成計120両が1965年から1968年まで製造された。最終増備車である403系第20編成及び、423系第29・30編成では以下の改良が実施された。 屋上通風器をグローブ型から押し込み型へ変更。 座席取手を変更。 客室側扉をステンレス化。 403系は行先標差し・急行札差しなどを423系と同一配置に変更。 403系K519編成前面強化改造施工後でアンチクライマー装着 モハ402-20最終増備車で403系唯一の押し込み型通風器装備
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