1960年のF1世界選手権とは? わかりやすく解説

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1960年のF1世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/11 23:59 UTC 版)

1960年のFIAフォーミュラ1
世界選手権
前年: 1959 翌年: 1961
一覧: 開催国 | 開催レース
1960年のF1世界選手権において2度目のドライバーズタイトルを獲得したジャック・ブラバム

1960年のF1世界選手権(1960ねんのエフワンせかいせんしゅけん)は、FIAフォーミュラ1世界選手権の第11回大会である[1]1960年2月7日アルゼンチンで開幕し、11月20日アメリカ合衆国で開催される最終戦まで、全10戦で争われた。

シーズン概要

2.5リットルカーで争われた最後のシーズンである1960年は、クーパーを駆るジャック・ブラバムがタイトルを獲得し、ロータス、フェラーリ、BRMはリアエンジン車でシーズンを戦った。アストンマーティンやそれとよく似たランス・リヴェントロウのスカラブも参戦したが、フロントエンジン車ではもはや上位進出はできなかった。スターリング・モスのロブ・ウォーカー・ロータスはコーリン・チャップマンにモナコでのグランプリ初勝利をもたらし、アメリカグランプリでも優勝した。傾斜したモンツァサーキットではイギリスのコンストラクターがボイコットし、フェラーリが優勝したが、他のグランプリはすべてクーパーが優勝した。アストンマーティンのF1参戦はさまざまな経営者の変更を経て、61年後の2021年に復活するまで途絶えた。

ポイントシステムが変更され、ファステストラップへのポイントは与えられないことになった。また、6位にポイントが与えられることとなった。ベスト6戦がランキングに数えられ、全シーズンまでのベスト5戦から増加することとなった。

今シーズンはまたインディ500が選手権に数えられた最後のシーズンとなった。また、F1においてフロントエンジン車が勝利した最後のシーズンとなった。

開催地及び勝者

ラウンド レース サーキット 開催日 ポールポジション ファステストラップ 優勝者 コンストラクター タイヤ レポート
1 アルゼンチングランプリ オスカル・ガルベス 2月7日 スターリング・モス スターリング・モス ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス D 詳細
2 モナコグランプリ モナコ 5月29日 スターリング・モス ブルース・マクラーレン スターリング・モス ロータス-クライマックス D 詳細
3 インディ500 インディアナポリス 5月30日 エディ・ザックス ジム・ラスマン ジム・ラスマン ワトソン-オッフェンハウザー F 詳細
4 オランダグランプリ ザントフォールト 6月6日 スターリング・モス スターリング・モス ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス D 詳細
5 ベルギーグランプリ スパ・フランコルシャン 6月19日 ジャック・ブラバム ジャック・ブラバム ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス D 詳細
6 フランスグランプリ ランス 7月3日 ジャック・ブラバム ジャック・ブラバム ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス D 詳細
7 イギリスグランプリ シルバーストン 7月16日 ジャック・ブラバム グラハム・ヒル ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス D 詳細
8 ポルトガルグランプリ ボアビスタ 8月14日 ジョン・サーティース ジョン・サーティース ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス D 詳細
9 イタリアグランプリ モンツァ 9月4日 フィル・ヒル フィル・ヒル フィル・ヒル フェラーリ D 詳細
10 アメリカグランプリ リバーサイド 11月20日 スターリング・モス ジャック・ブラバム スターリング・モス ロータス-クライマックス D 詳細

エントリーリスト

チーム コンストラクター シャシー エンジン タイヤ ドライバー 出場ラウンド
カモラーディ・インターナショナル ベーラ・ポルシェ RSK ポルシェ F4 D マステン・グレゴリー 1
フレッド・ギャンブル 9
スクーデリア・セントロ・スッド クーパー T51 マセラティ L4
クライマックス L4
D ロベルト・ボノーミ 1
カルロス・メンディテギー 1
マステン・グレゴリー 2, 4, 6-8
イアン・バージェス 2, 6-7, 10
モーリス・トランティニアン 2, 4, 6, 10
マリオ・カブラル 8
アルフォンソ・シール 9
ヴォルフガング・フォン・トリップス 10
ジョルジオ・スカルラッティ マセラティ 250F マセラティ L6 D ジョルジオ・スカルラッティ 1
ナシフ・エステファーノ マセラティ 250F マセラティ L6 D ナシフ・エステファーノ 1
アントニオ・クレウス マセラティ 250F マセラティ L6 D アントニオ・クレウス 1
ジーノ・ムナロン マセラティ 250F マセラティ L6 D ジーノ・ムナロン 1
クーパー・カー・カンパニー クーパー T51
T53
クライマックス L4 D ブルース・マクラーレン 1-2, 4-8, 10
ジャック・ブラバム 1-2, 4-8, 10
チャック・デイ 7
ロン・フロックハート 10
チーム・ロータス ロータス 18
16
クライマックス L4 D イネス・アイルランド 1-2, 4-8, 10
アラン・ステイシー 1-2, 4-5
アルベルト・ロドリゲス・ラレッタ 1
ジョン・サーティース 2, 7-8, 10
ジム・クラーク 4-8, 10
ロン・フロックハート 6
スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 246 フェラーリ V6 D クリフ・アリソン 1-2
フィル・ヒル 1-2, 4-9
オリヴィエ・ジャンドビアン 1
ヴォルフガング・フォン・トリップス 1-2, 4-9
フロイラン・ゴンザレス 1
リッチー・ギンサー 2, 4, 9
ウィリー・メレス 5-6, 9
エキュリー・ブルー クーパー T51 クライマックス L4 D ハリー・シェル 1
ロブ・ウォーカー・レーシングチーム ロータス 18 クライマックス L4 D スターリング・モス 2, 4-5, 8, 10
1
クーパー T51
モーリス・トランティニアン 1
ランス・リヴェントロウ 7
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25
P48
BRM L4 D ヨアキム・ボニエ 1-2, 4-8, 10
グラハム・ヒル 1-2, 4-8, 10
ダン・ガーニー 2, 4-8, 10
エットーレ・チメリ マセラティ 250F マセラティ L6 D エットーレ・チメリ 1
リヴェントロウ・オートモビルズ・インク スカラブ F1 スカラブ L4 D チャック・デイ 1-2, 4-6, 10
ランス・リヴェントロウ 2, 4-5
リッチー・ギンサー 6
フレッド・トラック・カーズ クーパー T51 クライマックス L4 D ブルース・ハルフォード 2
ルシアン・ビアンキ 7
ハイ・エフィシエンシー・モータース クーパー T51 クライマックス L4 D ロイ・サルヴァドーリ 2, 10
ヨーマン・クレジット・レーシングチーム クーパー T51 クライマックス L4 D クリス・ブリストウ 2, 4-5
トニー・ブルックス 2, 4-5, 7-8, 10
オリヴィエ・ジャンドビアン 5-8, 10
ヘンリー・テイラー 6-8, 10
ブルース・ハルフォード 6
フィル・ヒル 10
ブライアン・ネイラー JBW 59 マセラティ L4 D ブライアン・ネイラー 2, 7, 9-10
スクーデリア・カステロッティ クーパー T51 カステロッティ L4 D ジーノ・ムナロン 2, 6-7, 9
ジョルジオ・スカルラッティ 2, 6-7, 9
ジュリオ・ガビアンカ 9
レグ・パーネル クーパー T51 クライマックス L4 D ヘンリー・テイラー 4
デヴィッド・ブラウン・コーポレーション アストンマーティン DBR4
DBR5
アストンマーティン L6 D ロイ・サルヴァドーリ 4, 7
モーリス・トランティニアン 7
エキュリー・マールスベルゲン クーパー T51 クライマックス L4 D カレル・ゴダン・ド・ボーフォール 4-5
テイラー=クロウリー・レーシングチーム ロータス 18 クライマックス L4 D マイク・テイラー 5
エキップ・ナツィオナーレ・ベルゲ クーパー T45 クライマックス L4 D ルシアン・ビアンキ 5-6
ヴァンウォール・プロダクツ・リミテッド ヴァンウォール VW 11 ヴァンウォール L4 D トニー・ブルックス 6
ロバート・ボドル・リミテッド ロータス 16 クライマックス L4 D デヴィッド・パイパー 6-7
ギルビー・エンジニアリング クーパー T45 マセラティ L4 D キース・グリーン 7
CT アトキンス クーパー T51 クライマックス L4 D ジャック・フェアーマン 7
アーサー・オーウェン クーパー T45 クライマックス L4 D アーサー・オーウェン 9
ヴォルフガング・ザイデル クーパー T45 クライマックス L4 D ヴォルフガング・ザイデル 9
スクーデリア・コロニア クーパー T43 クライマックス L4 D ピエロ・ドロゴ 9
ホレース・グールド マセラティ 250F マセラティ L6 D ホレース・グールド 9
ポルシェ KG
ポルシェ・システム・エンジニアリング
ポルシェ 718 ポルシェ F4 D エドガー・バース 9
ハンス・ヘルマン 9
エキップ・プリドー クーパー T43 クライマックス L4 D ヴィク・ウィルソン 9
ジョー・ルービン マセラティ 250F マセラティ L4 D ボブ・ドレーク 10
モモ・コーポレーション ロータス 18 クライマックス L4 D ウォルター・ハンセン 10
ジム・ホール ロータス 18 クライマックス L4 D ジム・ホール 10
フレッド・アームブラスター クーパー T45 フェラーリ L4 D ピート・ラヴリー 10

1960年のドライバーズランキング

ポイントは1位から順に6位まで 8-6-4-3-2-1 が与えられた。ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。

順位 ドライバー ARG
MON
500
NED
BEL
FRA
GBR
POR
ITA
USA
ポイント[2]
1 ジャック・ブラバム Ret DSQ 1 1 1 1 1 4 43
2 ブルース・マクラーレン 1 2 Ret 2 3 4 2 3 34 (37)
3 スターリング・モス 3† / Ret 1 4 DNS DSQ 1 19
4 イネス・アイルランド 6 9 2 Ret 7 3 6 2 18
5 フィル・ヒル 8 3 Ret 4 12 7 Ret 1 6 16
6 オリヴィエ・ジャンドビアン 3 2 9 7 12 10
7 ヴォルフガング・フォン・トリップス 5 8 5 Ret 11 6 4 5 9 10
8 ジム・ラスマン 1 8
9 リッチー・ギンサー 6 6 Ret 2 8
10 ジム・クラーク Ret 5 5 16 3 16 8
11 トニー・ブルックス 4 Ret Ret Ret 5 5 Ret 7
12 ジョン・サーティース Ret 2 Ret Ret 6
13 クリフ・アリソン 2 DNQ 6
14 ロジャー・ワード 2 6
15 グラハム・ヒル Ret 7 3 Ret Ret Ret Ret Ret 4
16 ウィリー・メレス Ret Ret 3 4
17 ポール・ゴールドスミス 3 4
18 ヨアキム・ボニエ 7 5 Ret Ret Ret Ret Ret 5 4
19 ヘンリー・テイラー 7 4 8 14 3
20 カルロス・メンディテギー 4 3
21 ドン・ブランソン 4 3
22 ジュリオ・ガビアンカ 4 3
23 ジョニー・トムソン 5 2
24 ルシアン・ビアンキ 6 Ret Ret 1
25 ロン・フロックハート 6 Ret 1
26 エディー・ジョンソン 6 1
27 ハンス・ヘルマン 6 1
- モーリス・トランティニアン 3† Ret Ret Ret 11 15 0
- ロイド・ラビー 7 0
- エドガー・バース 7 0
- ジム・ホール 7 0
- ロイ・サルヴァドーリ Ret DNS Ret 8 0
- ブルース・ハルフォード DNQ 8 0
- ボブ・ヴェイス 8 0
- カレル・ゴダン・ド・ボーフォール 8 0
- ピエロ・ドロゴ 8 0
- マステン・グレゴリー 12 DNQ DNS 9 14 Ret 0
- アルベルト・ロドリゲス・ラレッタ 9 0
- バド・ティングルスタッド 9 0
- ヴォルフガング・ザイデル 9 0
- ダン・ガーニー Ret Ret Ret Ret 10 Ret 0
- チャック・デイ DNQ DNS Ret Ret Ret 10 0
- イアン・バージェス DNQ 10 Ret Ret 0
- フロイラン・ゴンザレス 10 0
- ボブ・クリスティ 10 0
- フレッド・ギャンブル 10 0
- ロベルト・ボノーミ 11 0
- レッド・アミック 11 0
- ピート・ラヴリー 11 0
- デヴィッド・パイパー Ret 12 0
- デュアン・カーター 12 0
- ジーノ・ムナロン 13 Ret 15 Ret 0
- ブライアン・ネイラー DNQ 13 Ret Ret 0
- ビル・ホメイヤー 13 0
- ボブ・ドレーク 13 0
- ナシフ・エステファーノ 14 0
- ジーン・ハートレイ 14 0
- チャック・スティーヴンソン 15 0
- ボビー・グリム 16 0
- アラン・ステイシー Ret Ret Ret Ret 0
- クリス・ブリストウ Ret Ret Ret 0
- ジョルジオ・スカルラッティ Ret DNQ Ret 0
- ランス・リヴェントロウ DNQ DNS Ret 0
- ハリー・シェル Ret 0
- エットーレ・チメリ Ret 0
- アントニオ・クレウス Ret 0
- ショーティ・テンプルマン Ret 0
- ジム・ハーツバイス Ret 0
- ジミー・ブライアン Ret 0
- トロイ・ラットマン Ret 0
- エディ・ザックス Ret 0
- ドン・フリーランド Ret 0
- トニー・ベッテンハウゼン Ret 0
- ウェイン・ワイラー Ret 0
- A.J.フォイト Ret 0
- エディ・ルッソ Ret 0
- ジョニー・ボイド Ret 0
- ジーン・フォース Ret 0
- ジム・マクウィゼイ Ret 0
- レン・サットン Ret 0
- アル・ハーマン Ret 0
- デンプシー・ウィルソン Ret 0
- ディック・ラスマン Ret 0
- ジャック・フェアーマン Ret 0
- キース・グリーン Ret 0
- マリオ・カブラル Ret 0
- アルフォンソ・シール Ret 0
- ヴィク・ウィルソン Ret 0
- アーサー・オーウェン Ret 0
- マイク・テイラー DNS 0
順位 ドライバー ARG
MON
500
NED
BEL
FRA
GBR
POR
ITA
USA
ポイント
結果
金色 勝者
銀色 2位
銅色 3位
ポイント獲得
完走
完走扱い(全周回数の90%以上走行)
規定周回数不足(NC)
リタイア(Ret)
予選不通過(DNQ)
予備予選不通過(DNPQ)
失格(DSQ)
スタートせず(DNS)
レース中止(C)
水色 プラクティスのみ(PO)
金曜日テストドライバー(TD)
2003年以降
空欄 プラクティス出走せず(DNP)
除外 (EX)
到着せず (DNA)
欠場 (WD)
  • † 順位は同じ車両のドライバーに分配された。ポイントは与えられなかった。
  • 斜体:ファステストラップ
  • 太字ポールポジション

1960年のコンストラクターズランキング

ポイントは1位から順に6位まで 8-6-4-3-2-1 が与えられた(インディ500を除く)。ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。各コンストラクターとも最上位の車両にポイントが与えられた。

順位 マニファクチャラー ARG
MON
NED
BEL
FRA
GBR
POR
ITA
USA
ポイント[2]
1 クーパー-クライマックス 1 2 1 1 1 1 1 8 3 48 (58)
2 ロータス-クライマックス 6 1 2 5 5 2 3 1 34 (37)
3 フェラーリ 2 3 5 4 11 6 4 1 26 (27)
4 BRM 7 5 3 Ret Ret 10 Ret 5 8
5 クーパー-マセラティ 4 Ret Ret 9 14 Ret Ret 9 3
6 クーパー-カステロッティ DNQ Ret 15 4 11 3
7 ポルシェ 6 1
- ベーラ・ポルシェ-ポルシェ 12 10 0
- スカラブ WD DNQ DNS Ret DNS 10 0
- アストンマーティン DNS 11 0
- マセラティ 13 DNS 13 0
- JBW-マセラティ DNQ 13 Ret 0
- ヴァンウォール Ret 0
順位 マニファクチャラー ARG
MON
NED
BEL
FRA
GBR
POR
ITA
USA
ポイント
  • 太字はカウントされたポイント

ノンタイトル戦結果

レース サーキット 開催日 優勝者 コンストラクター レポート
VIII グローヴァー・トロフィー グッドウッド 4月18日 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 詳細
XII BRDC インターナショナル・トロフィー シルバーストン 5月14日 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 詳細
V シルバーシティ・トロフィー ブランズ・ハッチ 8月1日 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 詳細
I ロンバンク・トロフィー スネッタートン 9月17日 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 詳細
VII インターナショナル・ゴールドカップ オールトン・パーク 9月24日 スターリング・モス ロータス-クライマックス 詳細

参照

  1. ^ FIA Yearbook, 1974 page 119
  2. ^ a b ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。

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