1923年-1933年とは? わかりやすく解説

1923年-1933年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 02:00 UTC 版)

ウクライナ化」の記事における「1923年-1933年」の解説

uk:Українізація (1920—1930-ті)」も参照 ソビエト政権ウクライナ確立した1921年以後ロシア人ユダヤ人中心としたウクライナ共産党幹部ロシア化促進していた。ロシア語都市拠点とする「先進的な労働者階級」の言語として重視されウクライナ語町村を頼る「後退的農民階級」の言語として迫害された。当時ウクライナの人口の8割が農村部住んでおり、またウクライナ農村が常に反ソビエト蜂起中心であったので、ロシア化政策巡ってウクライナ人共産党関係者対立していた。そのために、ウクライナ共産党にはウクライナ人が非常に少なく党員には3割、幹部には1割弱しかいなかった1919年ウクライナでの支配確実なものにするために、レーニン中心としたモスクワ政府は、ウクライナ人対す柔軟策を義務付けるウクライナにおけるソビエト政権について」という指令出したが、ウクライナ共産党幹部はその指令反発し実行に移さなかった。また、1923年ソ連政府コレニザーツィヤ政策定めた後も、ウクライナ幹部ロシア化進めていった。しかし、1925年ウクライナ共産党第一書記スターリンの子ラーザリ・カガノーヴィチ任命されると、状態一変しウクライナ化始まったスターリンカガノーヴィチ努力により、ウクライナ共産党幹部にシュームシキー、フヴィリョヴィーイ、スクルィープヌィクをはじめとするウクライナ人政治家入った。彼らは民族共産主義グループ呼ばれウクライナ民族文化の発展のためにウクライナ化政策を有効的に利用した1923年から1927年にかけてウクライナ化政策により、ウクライナ共産党ウクライナ人党員は3割から5割まで増加した。しかし、幹部にはウクライナ人以前同様に少なく2.5割しかいなかった1927年までにウクライナ共和国にあった5分の4の大学は、ウクライナ語講義用言語とし、共和国内に出版されるウクライナ語書物新聞の数はロシア語書物新聞の数を上回った。スクリープニクの決断により、ウクライナ語赤軍将兵学校一部授業用言語として導入された。大きなウクライナ人居住地があるクバーニカザフスタンなどでもウクライナ語学校開校されウクライナ語マスコミ対し活躍の場与えられた。 1920年代後半ウクライナ化政策は、ウクライナ文化再生する一方でソ連中央集権政府望んでいなかった地方分権化促した。そのためにウクライナ化政策に不満を表明する共産党幹部一部は、ウクライナ化指導を「分離主義者」・「民族主義者」と非難し党内ウクライナ化廃止キャンペーン準備進めた1927年以降カガノーヴィチ推薦によりウクライナ化規模次第縮小されるようになり、ウクライナ共産党は「ウクライナ資本主義的な民族主義」との戦い開始した1932年ソ連政府スターリンモロトフは、ウクライナ化を「ペトリューラ主義者政策」、「ウクライナ民族主義的偏向」として批判し1933年ウクライナ化政策を完全に廃止しロシア化再開したウクライナ民族共産主義ゲループの指導者自害追い込まれウクライナ化によって芽生えたウクライナ新知識人は逮捕・粛清されていった1920年代ウクライナ化政策に関してヤロスラフ・フリツァーク(Yaroslav Hrytsak)リヴィウ国立大学歴史研究所長の Narys istorii Ukrainy: Formuvannia modernoi ukrains'koi natsii: XIX-XX stolittia (キエフ: Heneza, 1996年においては力強いウクライナ民族運動の成果一面として叙述されている。

※この「1923年-1933年」の解説は、「ウクライナ化」の解説の一部です。
「1923年-1933年」を含む「ウクライナ化」の記事については、「ウクライナ化」の概要を参照ください。

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