18世紀からナチの権力掌握(1933年)まで
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「マルクグレーニンゲン」の記事における「18世紀からナチの権力掌握(1933年)まで」の解説
ルートヴィヒスブルクの拡充がなされる一方、マルクグレーニンゲンでは目立った人口増加は見られず、以前は活発だった建築工事もほぼ完全に行われなくなっていた。新しいヴュルテンベルク王国建国により、本市は、1807年にそれまで存続していたオーバーアムトの機能を最終的に失い、オーバーアムト・ルートヴィヒスブルクに編入された。マルクグレーニンゲンでは借金や貧困化が住民の減少をもたらした。150家族が救貧からの支援を受けた。人々は後継者のフリードリヒ王にすべての期待を寄せた。1816年11月20日、「忠実で従順なグレーニンゲン市当局」は、新しい王ヴィルヘルムに請願を起草した。この請願書では街の貧困が印象的に説明され、「2700の魂」のために新たに分離したオーバーアムトの設立を「はるか昔からグレーニンゲン市と関わりを持つ君主家に」 訴えている。この請願によるオーバーアムトには近隣の集落アスペルク、タム、ビシンゲン、ウンターリークシンゲン、ホーホドルフ、ヘンミンゲン、シュヴィーバーディンゲン、メークリンゲンだけが含まれるとされていたしかし「高貴なる」君主はこれを認めなかった。1803年にマルクグレーニンゲンに置かれ、1813年にホーエンアスペルクを含めて拡大したカメラールアムトは、現在のバルトロメウス薬局にあったが、1819年に閉鎖された。ホーホドルフ、オーバーリークシンゲン、ウンターリークシンゲン、プルファーディンゲンはカメラールアムト・ファイヒンゲン・アン・デア・エンツの管轄に、ヘンミンゲンはカメラールアムト・レオンベルクの管轄に移管された。マルクグレーニンゲン、アスペルクおよび残りの周辺地域はルートヴィヒスブルクの管轄となった。 アムト都市への格下げによりマルクグレーニンゲンは、交通の上でも徐々にルートヴィヒスブルクの陰に隠れるようになった。1850年頃のルートヴィヒスブルクからミュールアッカーへ通じる「ヴェストバーン」(直訳: 西鉄道)の路線をめぐるビーティヒハイムとの競合では、より有利な地理的条件にもかかわらず敗退した。ロイデルスバッハタールを通るルート(すなわちマルクグレーニンゲンを経由するルート)は短いだけでなく、エンツタールに緩やかに下ってゆくことが可能で、ビーティヒハイム経由のルートのように工費の嵩む高架橋を必要としなかった。黙殺されたマルクグレーニンゲンがコンペの腐敗を疑ったのも無理はない。鉄道で結ばれなかったこの街は、わずかな企業しか誘致できなかったが、ビーティヒハイムも通過されるだけで第一次世界大戦まで状況は変わらず停滞を続けた。戦争の間、1915年に電力網、1916年に鉄道網がマルクグレーニンゲンに達した。ルートヴィヒスブルクからメークリンゲンを経由してマルクグレーニンゲンに至る鉄道は枝線であったが、将来的にはエンツヴァイインゲンへの接続路線になる予定であった。しかしそれは実現しなかった。第一次世界大戦後の困窮時にやっと「キンダーシューレ」(直訳: 子供学校)が設立され、1354年に最初の記録が遺るラテン語学校は1922年に閉鎖された。1923年、市はついに救貧院の運営を放棄した。 「茨姫の眠り」から逃れるためのがむしゃらな努力は、中世の都市防衛施設の多くの部分や、都市発展の停滞によって保存されていた中世後期の外観を留めた非凡な歴史的建造物の多くを犠牲にした。先に掲げた1800年頃のパノラマやカール・ウルバン・ケラーのスケッチは、この街がローテンブルク・オプ・デア・タウバーに匹敵する大きな観光ポテンシャルを有していたことを示唆している。 1870年頃、この街は人口約3,400人の一時的な最盛期を迎えた。1897年にアスペルクへ向かう街道沿いに地元で「アシル」と呼ばれるネッカー郡のための救貧所が設立されたにもかかわらず、人口は1900年までに約300人減少した。多くのマルクグレーニンゲン住民が未来への展望を失いアメリカや東欧へ移住していった。工業化によって発展の兆しが見えた。1900年頃タマー街道沿いで「絹織物工場コルマー - ミュラー」が操業を開始し、この街に少なくとも女性70人分の職場を提供した。1914年に3,223人だった人口は、1939年には3,778人まで増加した。
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