生成物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 08:20 UTC 版)
生成物(せいせいぶつ、英: products)とは、化学反応によって生成される化学種のことである[1]。化学反応において、反応物は高エネルギー遷移状態を経て、生成物に変換される。この過程で、反応物が消費される。反応は、自発的に起こる場合と、遷移状態のエネルギーを低減する触媒や、反応に必要な化学環境を提供する溶媒によって媒介される場合がある。化学反応式で表す場合、可逆反応であっても生成物は慣例的に右辺に描かれる[2]。生成物のエネルギーなどの特性は、その反応が発エルゴン型か吸エルゴン型かなど、化学反応のいくつかの性質を決定するのに有効である。さらに、生成物の性質は、特に生成物が反応物とは異なる物質の状態である場合、化学反応後の抽出や精製を容易にすることができる。
自発的反応 |
「生成物」の例文・使い方・用例・文例
- 高分子化された生成物
- 妊娠による生成物の自然な喪失
- 化学的に結合し、そのことで生成物が容易に分解され、元の化合物になる
- 岩石試料と崩壊生成物、アルゴンの放射性カリウムの割合を頼りに地質学的年代を定めること
- 壊変生成物ストロンチウムに対する放射性ルビジウムの割合に基づく地質学的年代測定
- ある一定の昆虫の翅にある、小さな棘状の生成物
- 内臓器官を助け、筋肉へ付着肉を供給する節足動物の外骨格の峰のような内側の生成物
- システムの内部のエネルギーとさらにその容積と圧力の生成物と等しい熱力学量
- 異常な成長または異常な生成物(特に心臓の弁のいぼ状の異常な生成物)
- 電圧と電流の生成物
- 2つの特定の等しくて反対の力、力の生成物、およびそれらの間の距離
- 触媒が反応の生成物の1つとなる触媒
- 第一の生成物が次の反応物となる化学反応の連続
- 密閉容器の中の固体を加熱して、揮発性生成物を集めること
- チロシンとフェニルアラニンの新陳代謝の中間生成物として生成された酸
- タンパク質では発生しないが、オルニチンがアルギニンに変換する際の中間生成物であるアミノ酸
- 燃料に用いられる石油生成物
- 動物質の素材から作られる生成物
- ヘモグロビンの生成物として形成される胆汁の中のオレンジ―黄色の色素
- 通常アルデヒドまたはケトンからのアセタールの調合における中間生成物として生成される有機化合物
生成物と同じ種類の言葉
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