かくぶんれつせいせいぶつ

デジタル大辞泉

かくぶんれつ‐せいせいぶつ【核分裂生成物】

読み方：かくぶんれつせいせいぶつ

核分裂の過程で生成される核種の総称。最初の分裂で生じる核種を核分裂片という。放射能をもつ放射性核種が多く、β崩壊をはじめとする放射性崩壊を繰り返し、やがて安定した核種になる。

原子力放射線用語

核分裂生成物

読み方：かくぶんれつせいせいぶつ
英語表記：fission products

核分裂によって生じた核種、またはそのような核種（核分裂片）から放射性崩壊によって生じた核種。　　ＦＰ（ＦｉｓｓｉｏｎＰｒｏｄｕｃｔｓ）とも略称される。
核分裂によって生成される核種は、主に質量数が９０と１３０前後の核種が多く、代表的なものは、セシウム－１３７、ストロンチウム－９０などがある。これらは、燃料再処理工程で超ウラン元素の一部とともに不要なものとして、高レベル放射性廃棄物の放射線と崩壊熱発生の主要な原因となる。