き・める【決める/▽極める】
読み方:きめる
㋑決心する。「こうと—・めたらなかなか変えない」「腹を—・める」
㋒選定する。「代表を—・める」
㋓結果をはっきりさせる。決着をつける。「勝ち越しを—・める」「勝負を—・める」
3 そう思いこんで疑わない。一途にそう思う。「彼を犯人と—・めてかかる」
4 (「…にきめている」の形で)そのようにすることを習慣としている。変えないで、いつも同じにしている。「朝食はパンに—・めている」
5 意図的に好ましくない行動・態度をとる。きめこむ。「横着を—・める」
6 かっこうよくぴったりした服装をする。「紺のスーツで—・める」
7 歌舞伎などで、演技が高潮に達するか、ひと区切りついたとき、演者が動きを止めて形をつける。「舞台中央で片肌を脱いで—・める」
8 スポーツなどで、ある技を成功させる。「スクイズを—・める」
9 相撲・柔道などで、相手の差した両腕を抱え込んで動きを封じる。「かんぬきに—・める」
「行き端(は)(=金ノ使イ道)を聞かうと—・めらるる」〈浄・重井筒〉
11 飲んだり食べたりする。飲食する。また、違法な薬物などを摂取する。
「酒に咎(とが)をなするんぢゃあねえが、つい一斤—・めると」〈滑・浮世床・初〉
[用法] きめる・さだめる——「今後一年間の日程を決める(定める)」の場合は相通じて用いられる。◇「規約を決める(定める)」の場合も両語とも使えるが、ニュアンスに差があり、「決める」は単に規約を作ることを意味し、「定める」は規約を作るとともに、以後その状態を維持するという気持ちをも含んでいる。◇「決める」のほうが口語的で広く用いられ、「買うことに決める」「腹を決める」「会長を決める」など、はっきり決定する、の意味で使われる。また「技(わざ)を決める」など、うまく決着をつける、の意味でも用いられる。◇「定める」は「学校制度を定める」「税制を定める」など、改まった言い方で文章語的といえる。また、「ねらいを定める」「居を定める」など慣用的表現にも用いられ、これらは「きめる」では言い換えられない。◇類似の語に「決する」がある。「決する」には、いろいろあったがついに決定したという感じがある。「勝敗を決したのはあの一打だった」のように、やや文語的な表現となる。「決する」も「雌雄を決する」「意を決する」など、多く慣用句に用いる。
「決める」の例文・使い方・用例・文例
- 都合のよい時間と場所を決める
- 議長を決める投票をする
- 生徒会は次期リーダーを投票で決める
- その医者はどのような治療をしたらよいか決めるのに3日かかった
- 何が我々の運命を決めるのだろう
- 順番を決めるためにくじを引く
- 星で針路を決める
- 条約を取り決める
- 君は手術を受けるのを決める前に別の医者の判断も仰いだほうがいい
- 一人ひとりに自分の考えを述べてもらって,その後,だれが一番いいかをみんなで投票で決めることにしよう
- 運命を決める
- 「全員でストライキをするよう投票すべきだと思う」「勝手に決めるなよ!」
- 自分で決める前に弁護士と相談する必要があると思う
- 彼がXを自分でテーマに決める
- 1つは仕事の優先順位を決める
- シュートを決めるたびに、会場内から歓声が上がります
- 会議の予定を決める
- どれだけたくさんの商品の数を減らすべきかを決める。
- 来年会計年度の生産割り当て量を決める
- 素材の圧縮率を決める要因の1つは温度である。
品詞の分類
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