鳴 神とは? わかりやすく解説

なる‐かみ【鳴る神】

読み方:なるかみ

かみなり。《 夏》「—や暗くなりつつ能最中(さなか)/たかし」


なるかみ【鳴神】

読み方:なるかみ

歌舞伎十八番の一。時代物。1幕。貞享元年(1684)に初世市川団十郎自作の「門松四天王」で演じたのが始まりとされる。能の「一角仙人」に取材し高僧美女誘惑に戒を破る話を扱ったもの。現在の定型は、寛保2年(1742)2世団十郎が、大坂佐渡島座で初演した安田文ほかの合作雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)」の4幕目による。


なるかみ 【鳴神】

歌舞伎十八番一つ初代市川団十郎作。一六八四(貞享一)年中座の「門松四天王」で初演能楽一角仙人」の改作で、鳴神上人戒壇設けられないのを怒って降雨の道を絶ったが、の絶間姫の女色迷って呪法破れるという筋。「毛抜」や「不動」も採り入れて後世の「鳴神」の定型雷神不動北山桜」(安田文ら合作)ができた。

鳴神

作者泡坂妻夫

収載図書ゆきなだれ
出版社文芸春秋
刊行年月1988.4
シリーズ名文春文庫

収載図書ミステリー傑作選 20 死者たちは眠らない
出版社講談社
刊行年月1990.4
シリーズ名講談社文庫


鳴神

作者石川淳

収載図書
出版社講談社
刊行年月1988.10
シリーズ名講談社文芸文庫

収載図書石川淳全集 第4巻
出版社筑摩書房
刊行年月1989.8


鳴神

作者日影丈吉

収載図書ポピュラー・ミステリーワールド―大きな活字読みやすい
出版社リブリオ出版
刊行年月1997.10

収載図書日影丈吉全集 8
出版社国書刊行会
刊行年月2004.10


鳴神

読み方:ナルカミ(narukami)

のこと

季節

分類 天文


鳴神

読み方:ナルカミ(narukami)

初演 貞享1.1(江戸中村座)


鳴神

読み方:ナルカミ(narukami)

分野 歌舞伎

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


鳴神

読み方:ナルカミ(narukami)

作者 石川淳

初出 昭和29年

ジャンル 小説


鳴神

読み方:ナルカミ(narukami)

所在 和歌山県和歌山市


鳴神

読み方:ナルガミ(narugami)

所在 岩手県一関市


鳴神

読み方:ナルガミ(narugami)

所在 福島県郡山市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

鳴神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 19:53 UTC 版)

鳴神』(なるかみ)とは、歌舞伎十八番のひとつ。

あらすじ

世継ぎのない天皇からの依頼をうけて、鳴神上人(なるかみしょうにん)戒壇建立を約束に皇子誕生の願をかけ、見事これを成就させる。しかし当の天皇が戒壇建立の約束を反故にしたため、怒った上人は呪術を用いて、雨を降らす竜神を滝壷(志明院)に封印してしまう。それからというもの雨の降らぬ日が続き、やがて国中が旱魃に襲われ、民百姓は困りはててしまった。

そこで朝廷では女色をもって上人の呪術を破ろうと、内裏一の美女・雲の絶間姫(くものたえまひめ)を上人の許に送り込む。姫の色仕掛けにはさすがの上人も抗しきれず、思わずその身体に触れたが最後、とうとう戒律を犯し、さらには酒に酔いつぶれて眠ってしまう。その隙を見計って姫が滝壷に張ってある注連縄を切ると封印が解け、竜神がそこから飛び出すと一天にわかにかき曇ってやがて豪雨となり、姫はその場を逃げ去る。雨の音に飛び起きた上人はやっと騙されたことに気づき烈火のごとく怒り、髪は逆立ち着ている物は炎となって姫を逃さじと、その後を追いかける。

解説

『鳴神』 嘉永4年5月、江戸市村座。八代目市川團十郎の鳴神上人。雲の絶間姫が逃げ去った後の荒れる様子を描く。

この『鳴神』は貞享元年(1684年)の正月、初代市川團十郎が三升屋兵庫の名で台本を書き江戸中村座の『門松四天王』(かどまつしてんのう)において上演したものが濫觴であるが、現行で上演されているものは、寛保2年(1742年)に大坂で上演された『雷神不動北山桜』(なるかみふどうきたやまざくら)がもとになっている。

『雷神不動北山桜』は、その三幕目が『毛抜』、四幕目がこの『鳴神』(正式には、雷神不動北山桜北山岩屋の場)、そして五幕目大切が『不動』となっていて、今日では『毛抜』と『鳴神』は独立した芝居として上演されることが多い。そしてそのいずれもが七代目市川團十郎によって歌舞伎十八番に撰ばれたが、その後『鳴神』は嘉永4年(1851年)に八代目團十郎が演じて以降、九代目團十郎は自分の柄にあわないとして演じなかったので上演が絶えていた。その後、明治43年 (1910年) に二代目市川左團次岡鬼太郎と提携し、演出を改めて上演に漕ぎ着けた。

なお二代目左團次はこの前年、前述の『毛抜』も復活上演しており、現在ではともに歌舞伎の人気演目のひとつになっている。

芸談

五代目中村時蔵(当時)六代目中村歌右衛門に『鳴神』の雲の絶間姫役を教わった時の逸話で、同姫が滝に掛けられた注連縄を切る場面では「注連縄を切ったらすぐに大雨が降り始めるストーリーなので、懐剣をしまってすぐに逃げなさい。戒めを解かれ滝を登っていく「竜」は鳴神上人にしか見えないものなので、のんびり眺めていてはいけない。」と指導されたと語っている[1]

脚注

注釈

出典

参考文献

関連項目

外部リンク


鳴神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:26 UTC 版)

シャドウラン」の記事における「鳴神」の解説

ストリートメイジ。元は飯綱部下だったが彼を裏切って脱走し今はライトニングというギャングリーダーとなっている。"ケイ"という少女探している。メイジとしての才能はなかなかで、飯綱知らない呪文覚えており行使することができる。サイバーウェア埋め込んでいないため、反応速度人間範囲内である。

※この「鳴神」の解説は、「シャドウラン」の解説の一部です。
「鳴神」を含む「シャドウラン」の記事については、「シャドウラン」の概要を参照ください。

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