魔導物語 はなまる大幼稚園児
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「魔導物語」の記事における「魔導物語 はなまる大幼稚園児」の解説
『魔導物語 はなまる大幼稚園児』(まどうものがたり はなまるだいようちえんじ)は、1996年1月12日に発売されたスーパーファミコン用ソフト。コンパイルが開発し、徳間書店インターメディアから販売された。タイトルのとおり幼稚園時代のアルルが卒園試験に挑むまでの話。通称『はなまる』または『魔導はなまる』。ファジーパラメータなどのシステムは受け継がれたものの、3Dダンジョンではなく2Dフィールド型になった。キャッチコピーは「ぷよぷよRPG」。そのためかこのゲームでは戦闘前に『ぷよぷよ』でおなじみの漫才デモが流れる。また、サンプリングボイスの一部も『す〜ぱ〜ぷよぷよ』や『す〜ぱ〜ぷよぷよ通』などから流用されている。 ゲーム雑誌「ファミリーコンピュータMagazine」では、はなまるカードが配布され、本ゲームの初回生産分にのみ付属していたNo.22を含めた、全22種を集めるとテレホンカードが貰えるというキャンペーンを行うなど、かなりプロモーションに力を入れていた。 エピソード1の前日談的に相当する同作は、アルルが卒園するために認定証を探すことが話の中心に据えられている。その後はエピソード1同様ラストダンジョンである塔の中で3つの魔導球を探すが、他機種よりも塔内での冒険は大幅に簡略化されてある。終盤のイリュージョンイベントはない。また、本作品のアルルの年齢を5歳と報じた雑誌があったが、別の雑誌では6歳と報じられている。 なお、本作品においては、コンパイルと徳間書店インターメディアの間の連携が取れていないと思われる誤字・誤植が多数散見している。例えば、サタンの年齢も本来なら10万14または15歳であると思われるが、ゲーム中ではサタンに関するクイズに正解するための情報として「私も今年で100000と… …14さいになった(10万14歳)」というメッセージがあるが、そのクイズでは100000014(1億14歳)が正解になっていたり(10万14歳の選択肢がない)、販促活動の一環として徳間書店インターメディアが制作したカードでは、アルルの血液型をAB型としているなどが挙げられるほか、問題は版権の管理にもおよび、本作品のオリジナルキャラクターであるデビル君や園長先生などは、以降コンパイル側単独では使用できなくなってしまった。 当時のディスクステーションやコンパイルクラブにはオープニングデモの一部が載せられていたが、何らかの理由で没になったようで、製品版には採用されていない。また、当時紹介されていた全体マップも製品版とはだいぶ異なる。没となったオープニングストーリーは、「魔導村で唯一自分のファンクラブに入らなかった、後にアルルの母親になる女性を逆恨みしたサタンが、7年後に暗躍する」といったものであった。 製品版では、サタンの別荘にはサタンと彼に捕まったデビルがいて、アルルはサタンと友好的に出会い、デビルが隙を見て脱獄、カーバンクルはここでのイベントは無関係と、3名が完全に独立している。 本筋は「『A・R・S』のアルル編で4歳のアルルとカーバンクルが出会い、改めて『II』で16歳になったアルルとカーバンクルが再会する」というシナリオだが、6歳のアルルとカーバンクルの再会がゲーム中で明確に描かれるのはこの作品だけである。 2017年8月10日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 SUN -SFC&DS- with LADY-BONO!』の収録ソフトのひとつとして限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
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