高規格道路、交通
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 22:16 UTC 版)
「チェスターフィールド郡 (バージニア州)」の記事における「高規格道路、交通」の解説
20世紀後半からチェスターフィールド郡は、リッチモンド市のベッドタウンとして飛躍的に成長した。路面電車のリッチモンド・ピーターズバーグ都市間電気鉄道やボンエアーまでのサザン鉄道による通勤列車は1957年までに廃止された。 両市から郡内にバスのルートが延伸されたが、1970年代にリッチモンド市とピーターズバーグ市の大型バス体系が政府の支援下に運行する形に転換したとき、郡は乗り換えバスの資金を出さなかった。バージニア・オーバーランド・トランスポーテーションなど民間の郊外型バス会社は利益を出せず、州のデモプログラム認可を通じて開業資金を手当てしても同じだった。郡指導者は、郡民が地方間移動、通勤などに自家用車を使うと考えた。人口が増えるに連れて交通量も増え、大気質が悪化したので、郡にバスの運行を求める者もいた。さらに問題を複雑にしたのは、大半の道路に側道が無く、住民の自動車依存率を高めた。 20世紀を通じてバージニア州交通省は州間高速道路や1級と2級の州道の整備を進めたが、人口が増え、自動車利用が増すと、直ぐに車で溢れた。高規格道路を建設するために必要な資金源が不足していた。リッチモンド・ピーターズバーグ・ターンパイクは1958年に開通し、通行料債券を資金に建設され、リッチモンド市の北端からピーターズバーグ市の南端まで、アメリカ国道1号線や同301号線と平行に走った。その中でもチェスターフィールド郡を抜ける部分が最長だった。州間高速道路体系創設以前の考え方に従い、道路は1992年に無料化された。ピーターズバーグに近い州間高速道路85号線の北端部分を含め、元のリッチモンド・ピーターズバーグ・ターンパイクは、バージニア州中央部にあって州間高速道路95号線の重要部となっている。 リッチモンド市のポーホワイト・パークウェイ(リッチモンド都市圏公社が運営する有料道路)の延伸部が1988年に開通した。チェスターフィールド郡への延伸部はバージニア州交通省が運営し、料金を徴収している(リッチモンド市とチェスターフィールド郡内にある全線は州道76号線と指定されている)。郡の延伸部は州道150号線(チッペナム・パークウェイ)への出口に始まり、リッチモンド市の西にあるアメリカ国道60号線出口、ミッドロシアンにある州道288号線出口がある。南端はブランダーミル開発地に近い。ポーホワイト・パークウェイは新しい高速有料道路であり、スマートタグやイージーパスを所有する者は時速45ないし50マイル (72-80 km/h) で走行できる。 州道895号線とも呼ばれる長さ8.8マイルの有料道路、ポカホンタス・パークウェイはチェスターフィールド郡内にある州間高速道路95号線と州道150号線交差点から、ヘンライコ郡にあるリッチモンド国際空港近くの州間高速道路295号線とを繋いでおり、リッチモンド市の南東バイパスになっている。この道路には、深水深リッチモンド港からジェームズ川を下る水路に架かる橋桁の高いベトナム戦争退役兵記念橋があり、海洋航行可能な船でも余裕をもって通ることができる。 州道895号線は昔から計画が続けられ、州と連邦の資金が不足していたが、州が革新的な資金集めを行った。1995年、バージニア州議会は公共・民間交通法を成立させ、交通改善のために民間団体が設計、建設、資金繰り、運営に関する提案を行えるようにした。官民共同体の提案が州の承認を得た。この共同体はコストを回収するために通行料を集めている。リッチモンド地域の高速レーンの1つでの料金の徴収には、スマートタグなど電子料金収集発信器を備えておれば、高速のまま通行できるようになっている。 大型計画都市であるブランダーミルには会議場もあり、1977年に雑誌「ベター・ホームズ・アンド・ガーデンズ」と全国住宅建設業協会から「アメリカで最良の計画都市」に指名された。
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