高規格道路建設予定地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 21:42 UTC 版)
高規格道路を建設する計画で、側道部(一般道路)のみ一旦先に開通したものの、本線事業化の目処は立たない場合、側道の上下線の間に本線建設予定地が幅員数十メートルの巨大な中央分離帯状態となって、数キロ-数十キロに渡り、長年の間取り残されてしまうケースがある(なお、高規格道路と側道を建設する都市計画になっているが、本線建設予定の目処が立たないことが予めわかっている場合、経費・期間の短縮を図るため、事業化・土地買収面積を縮小し、本線予定箇所に一般道路を暫定的に通したり、側道の片側部分のみを使用した対面通行で建設され、中央分離帯状態にはならない場合もある)。 この場合、中央分離帯と化した空間は、全面的に立入禁止の空き地状態となっていることがほとんどであるが、側道部の混雑・事故回避あるいは工事迂回などを目的として一部または全てを暫定的に活用しているケースがある(参考:熊谷バイパス#本線用地を活用した渋滞・安全対策)。 主に以下の道路が挙げられる。中央分離帯として残されている詳細な事情や経緯については、各記事を参照。 地域高規格道路(国道2号)倉敷福山道路(一部区間)当該区間の側道部は、笠岡バイパスとして開通。 地域高規格道路(国道4号)東埼玉道路側道部は、別名が付けられずに東埼玉道路(の一般部)のままで一部区間が開通。 地域高規格道路(国道17号)新大宮上尾道路・熊谷渋川連絡道路(一部区間)当該区間の側道部は、新大宮バイパス(一部区間)・上尾道路(未開通区間有り)・熊谷バイパス(一部。本線予定地の一部に側道供用区間有り)・深谷バイパス(一部区間)として開通。 南多摩尾根幹線側道部は、東京都道19号町田調布線、18号府中町田線、156号町田日野線、158号小山乞田線、503号相模原立川線として開通(未開通区間または暫定2車線対面通行で中央分離帯状態ではない区間もあり)。 東京湾岸道路(千葉区間)当該道路のうち、千葉県木更津市-富津市間において、一般部が国道16号・千葉県道90号木更津富津線として開通し、中央が中央分離帯と化している。 また、以下のケースは各地で見られる。 本線自体は開通しているものの暫定2車線運用などで完成化用地は同様になっている 立体交差予定であるが立体化が先送りされている交差点(短距離) 部分開通した道路における開通済区間の終点ランプ部(短距離)
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