音源の無断使用とは? わかりやすく解説

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音源の無断使用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 07:21 UTC 版)

ラジオ名人寄席」の記事における「音源の無断使用」の解説

2008年2月10日番組内放送され8代目林家正蔵大仏餅」が、過去TBSラジオ収録及び放送されたものの、レコード・CD化されていない音源であり、同番組には他にも音源不正使用がある、との指摘が、元TBSスタッフ落語評論家川戸貞吉からNHK寄せられた。NHK確認をしたところ、音源不正使用発覚2008年3月28日NHK広報局の発表公になり、NHK含めたテレビラジオ新聞等、各種ニュース報道がされた。 元来NHK番組側と玉置との取り決めでは、過去NHK放送のために収録し、その音源元にレコード・CD化して市販され音源から選ぶという事になっていた。しかし、放送する音源のほとんどは玉置の独自のコレクションからであり、放送するにあたりNHKその他の放送局収録し後にその音源元に市販されレコードCD等を、玉置自らがテープ等にダビングをして、番組収録前に事前に放送する素材テープ出典元音源データ並びにレコードCD番号NHK番組担当者に渡すことになっていた。 それに加え玉置が珍しい音源放送時間納まる音源放送しようとして個人的にラジオ、テレビ放送での落語番組エアチェック等し所蔵していたものからもピックアップしていた。 音源放送使用許諾作業NHK番組が行っていたが、玉置テープと共に提出した出典元音源データレコードCD番号等には、本来とは違うデータ報告されていたこともあり、そのデータ詳細NHK番組側が確認せず正式な放送使用許諾がないまま放送行っていたケースもあった。 放送した音源が、著作権処理なされず許諾のまま使われた事が判明したため、玉置が自ら番組降板申し出て番組打ち切り決定したになっている玉置が、自身膨大なコレクション音源の元データを完全に管理できていなかったのか、あるいは確信犯な行為だったのかは不明である。 この音源不正使用の件がNHK側報告され調査関係者との会合等の内部調査入った事により、2008年3月20日放送の「ラジオ名人寄席 お彼岸特別興行」の司会放送内容急遽変更された。当初報告前での放送予定演目松鶴家千代菊千代若「漫才」、3代目三遊亭圓右おデート婆ちゃん」、5代目春風亭柳昇すきやき兄妹」、10代目桂文治口惜しい」だったが、実際に放送され演目5代目柳家小さん長屋の花見」、2代目桂文朝時そば」、10代目金原亭馬生花見の仇討」、10代目桂文治あわてものとなった。すべて、NHK収録した音源元にした市販CDなどより使用された。 また、2008年4月からNHKラジオ番組改編では、当初は「新・ラジオ名人寄席」とのタイトルで、司会変えず番組リニューアルする予定だった。しかし、番組打ち切り決定により、NHK自身音源中心に放送し司会NHKアナウンサー担当するお楽しみ演芸特選」に変更となり、2008年4月6日より放送開始された。音源不正使用の件がNHK報告された頃の、NHK公式サイト掲載の「番組表」や「番組案内」には、一時期は、元の放送予定や、新年度からのリニューアル番組案内等も掲載されていた。その後、「番組表」の変更がされ、NHKラジオの「番組案内」では、「ラジオ名人寄席」の掲載内容変更数回行われその後掲載されなくなった2008年5月28日TBS発表によると、NHKから「ラジオ名人寄席」でのTBS音源無断使用は、29演目再放送分等も含めて64回の放送だったとの報告受けた発表したTBSラジオからは「早起き名人会」「ラジオ図書館」などから13演目26回。TBSテレビからは「お待ちかね名作寄席」「東西寄席」「土曜寄席」「落語特選会」などから16演目38回。全て録音録画した物は、番組司会者玉置所蔵していたとのこと。これによりTBSでは、1回当たり数万円(5〜6万円)の使用料請求し音源無断使用ペナルティ料等は請求しないとのこと2008年12月8日NHK広報局の発表で、「「ラジオ名人寄席音源無許可使用について」、NHK広報局、NHKラジオセンターNHKエンタープライズ連名での調査報告行った1996年4月から2008年3月まで放送の「ラジオ名人寄席」での音源無許可使用については、1996年5月から2008年2月までで、著作権法上の権利有する民間放送局新聞社合計で7社(テレビ局3社、ラジオ局3社、新聞社1社)の音源無断放送し91演目で、再放送含めて放送件数では205件が確認されたと報告したNHKラジオセンターNHKエンタープライズでは、全社に対して文書謝罪をするとともに、その使用料支払うことで合意し使用料合計の約1,300万円は、NHKとの番組制作委託契約により、「ラジオ名人寄席」の番組制作をしていたNHKエンタープライズ全額負担するものとした。番組出演し音源選定していた玉置が、自らその使用料負担するとの申し出があり、NHKエンタープライズでは玉置請求するとのことNHKは、番組内で不正音源を使用した放送回録音テープ保存していた物を全て廃棄処分とした。 「ラジオ名人寄席番組関連で、NHKサービスセンター販売する落語CD・カセットテープ商品の中で、3演目無許可音源商品化していた事が判明し廃盤とした。 NHKラジオでは、音源不正使用の件が発覚後過去演者落語番組内CD等元に演芸放送を行う演芸番組急速に減った過去演者落語漫才浪曲などの演芸CDなどより放送していたラジオ深夜便番組内の「演芸特選」も2008年9月4日放送分で放送終了し、後に、番組コーナー名称を変更し深夜便 落語100選となった2009年4月から番組編成からは、番組内過去演者落語演芸放送を行う演芸番組番組内CD等から放送する番組)が全く放送されなくなった

※この「音源の無断使用」の解説は、「ラジオ名人寄席」の解説の一部です。
「音源の無断使用」を含む「ラジオ名人寄席」の記事については、「ラジオ名人寄席」の概要を参照ください。

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