音源の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:21 UTC 版)
「コルグ・KRONOS」の記事における「音源の構成」の解説
OASYSから継承された音源を中心とした9種類のシンセシスエンジンを搭載している。このうちPCM音源のHD-1音源と、それ以外の音源(まとめてEXi音源と称される)を混合して同一プログラムバンクに保存できないという制限がある。プログラムバンクは初期化時にHD-1用バンクかEXi用バンクかのどちらかを選ぶ。1つのプログラムは最大2つのシンセサイザーレイヤーで構成される。それぞれのレイヤーはHD-1どうし、あるいはEXiどうしでなければならないという制約がある。EXiに含まれる8つのシンセシス方式はどれでも任意にレイヤーとして組み合わせ可能である(AL-1を2つレイヤー、あるいはMOD-7とPolysixEXをレイヤーするなど)。 HD-1 大容量PCM音源。48KHzでサンプリングされている。 AL-1 バーチャルアナログシンセサイザー。2OSC+サブオシレータで構成される。オシレーターシンク可能。いわゆるSuperSAW波形を搭載。 PolysixEX 1982年に発売されたアナログポリフォニックシンセサイザー、KORG Polysixのバーチャル楽器。 MS20EX 1978年に発売されたモノフォニックシンセサイザー、KORG MS20のバーチャル楽器。ポリフォニックにもできる。 MOD-7 コルグの物理モデルシンセサイザーProphecy、Z1などのVPM(Variable Phase Modulation)アルゴリズムのテクノロジーをベースにしたVPMシンセシス音源。DX7の音色データをそのまま読み込むこともできる。PCMでオペレータを変調できたりデジタルフィルタを搭載したりなど、RCM音源に近い機能を持つ(SYシリーズと完全等価ではない)。 STR-1 撥弦系の物理モデリング音源。 CX-3 1980年発売のドローバーオルガンKORG CX-3をシミュレート。ロータリースピーカーシミュレータはOS2.0で改訂され、よりリアルになった。 SGX-1 グランドピアノ音源。ノンループの全鍵ベロシティサンプリングされた4GBもの大容量で、標準搭載されるのはスタンウェイとYAMAHA CFの2種。KRONOS 2ではSGX-2にバージョンアップ。ストリング・レゾナンスシミュレーション、12段階ベロシティ、ソフトペダル対応のベルリン・グランドが加わった。 EP-1 エレクトリックピアノ音源。Rhodes、ウーリッツァーの他、改造RhodesのDyno-Myピアノも収録。アンプシミュレーター、エフェクト、トレモロの搭載でリアルなエレピ音を出せる。
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