防御と艦体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/27 13:20 UTC 版)
「インフレキシブル (装甲艦)」の記事における「防御と艦体」の解説
本艦の船体形状は流体力学者ウィリアム・フルードの手により計画速力14.75ノット(27.32km/h)で機関出力をロスしないことを証明した。その船体は上から見て4.6対1の横幅の広い安定したプラットホームを提供した。しかし、その代償として直進安定性は深刻なレベルで欠いてしまった。 本艦は竣工時から衝角を装備していた。この当時の海戦の手段として衝角は実用的な手段と考えられており、実際にリッサ海戦時において火力と防御力で優れるイタリア海軍の新鋭装甲艦「レ・ディタリア」がオーストリア=ハンガリー帝国海軍旧式装甲艦「フェルディナント・マックス」からの衝角攻撃により水線下に大浸水を負って撃沈された戦訓があり、本艦の竣工後に拍車をかけるようにイギリス海軍で起きた装甲艦「ヴィクトリア」と「キャンパーダウン」の衝突事故で本艦よりも優れた防御を持つ最新型装甲艦でさえ衝角の威力には無力だということを列強海軍に再度認識させた。本艦の衝角は76mm装甲で覆われた鋭角なものであった。 本艦の中央部に位置する長さ34m・幅23mのボックスシタデル(Box citadel)は、内部に主砲塔2基と主機関を収めるために、鉄板とチーク材とリベットを用いて、強固に組み立てられた。シタデルの上面はそのまま主甲板となり主要区画を76mm装甲で上面からの攻撃から守った。更にシタデルの壁面の水線下に常備で400トンを収められる石炭庫を設けて4フィートもの厚みのコルク材と合わせて水線下を敵弾から防御する構えであった。更に浮力を保つために艦首から艦尾に欠けて水密隔壁を多重に組み込んだ。船体中央部の防御は今までに例を見ない防御が与えられた。水線部は合計610mmの鉄板とチーク材の複合装甲で守られ、チーク材を含めた厚さは120cmに達した。特に喫水線で、表面に13mm鉄板と、その裏に鉄板300mmと、その裏にチーク材280mmの層から成り、更にその裏にチーク材150mmと鉄板300mmで守られた。装甲厚だけを見ればイギリス海軍の戦艦において最も厚い装甲値であった。
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防御と艦体
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「B65型超甲型巡洋艦」の記事における「防御と艦体」の解説
14インチ(36㎝砲)防御を施すと基準排水量4万トンを超える大型艦となるため、見送られた。本型の防御面での特徴だが、海軍の要求では31cm砲弾に対しては20,000m-30,000m、800kg爆弾の急降下爆撃に耐える防御が計画された。装甲の防御配置は集中防御方式を採用すると共に、舷側装甲は大和型と同じく下部に行くほどにテーパー状されたものを傾斜して装着する形式で舷側装甲の最大厚は195mmであった。甲板も主甲板は125mmの一枚板とした。中型戦艦としては列強各国の同級艦に見劣りしないが、戦艦としては、やや弱体であった。 舵の配置は、大和型と同様に半釣合舵の主舵と、小型の副舵のタンデム配置となっていた。 砲塔装甲は不明である。一部資料では、バーベット部は前面装甲210mm、後面190mmとする。31㎝三連装砲塔の重量や約1000トンに達し、長門型戦艦の41㎝連装砲塔に匹敵する重量があった。
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