開港後の状況
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開港1年目(2010年3月 - )開港時は国内線の定期便がなく、国際線もアシアナ航空のソウル(仁川)線のみの危機的状況であったが、2010年6月にスカイマークが神戸線を定期便化(ただし9月は休便)。2010年7月に春秋航空がチャーター便ながら上海(浦東)線の定期運行を開始した。 開港半年経過時点でスカイマーク神戸線の搭乗率は75 - 87%と同社線全体でも高い水準に達し、春秋航空による上海(浦東)線についても平均80%という利用状況となった。 東京駅と茨城空港を500円で結ぶ関東鉄道と茨城県の共同運行による高速バスも盛況となった。2011年2月には、新路線開設に合わせて水戸駅・つくば駅・東京駅からの既存の高速バス・連絡シャトルバスの増便 のほか、新たに常陸太田市・ひたちなか市方面からは茨城空港ライナーの乗り入れが発表された。これらのほか、石岡駅と当空港を結ぶバス専用道路の開通とその後の増便 などアクセスが改善された。 2年目(2011年3月 - )開港1周年の2011年3月11日、東日本大震災が発生。茨城空港も空港ターミナルビルに設置した吊り天井パネルが落下するなどの被害が出た。しかし、滑走路は無事であり、羽田・成田両空港が閉鎖されたため、急遽代替着陸先を決める必要に迫られた86機の航空機のうち、2機のダイバートを受け入れた。震災から3日後の14日には空港ロビーは通常の営業を再開した。 3月11日以降、空港復旧後もアシアナ航空のソウル(仁川)線は運休が続き、結局定期便としての運行はなくなった。 2011年5月31日、スカイマークの名古屋(中部)線が運休。 2012年2月1日、スカイマークが札幌(新千歳)線と名古屋(中部)線の運行を開始。 3年目(2012年3月 - )2012年7月 - 9月、直行便としてスカイマークの沖縄(那覇)線が就航。10月以降は神戸経由便として存続。 4年目(2013年3月 - )2013年12月20日、スカイマークの米子線が就航(神戸経由)。 2013年度の乗降客数が開港後初めて減少に転じた(利用状況参照)。乗降客数は開港前の需要予測(開港初年度)の48%に留まっている。 5年目(2014年3月 - )2014年4月、スカイマークが名古屋(中部)線を再開、同時に福岡線を就航。 2014年10月、再開した名古屋(中部)線を再度運休。 2015年1月28日、スカイマークが経営破綻。茨城空港はスカイマーク1社のみが国内定期路線を開設していたため、同社が羽田空港発着枠の維持を優先するため、破産の影響を懸念する報道が相次いだ。1月29日、スカイマークは経営の抜本的再生を図るため、米子線の運休、札幌線・福岡線の減便を発表した。 6年目(2015年3月 - )2015年7月25日、中国南方航空が深圳線に週2便で就航。 2016年1月30日、中国国際航空が杭州線に週2便で就航。 7年目(2016年3月 - )2016年3月15日、V エアが台北/桃園線に週4便で就航。 2016年3月27日、春秋航空が成都線(揚州経由)に週2便で就航(2016年4月15日から運休中)。 2016年4月28日、スカイマークが沖縄(那覇)線[直行便]を再開。 2016年5月26日、中国国際航空が杭州線を運休。 2016年8月21日、中国南方航空が深圳線を運休。 2016年9月18日、V エアが台北/桃園線を運行停止。 9年目(2018年3月 - )2018年3月26日、タイガーエア台湾が台北/桃園線に定期チャーター便を週2便で就航(10月28日より定期便化)。 2018年7月31日、イースター航空がソウル/仁川線に週3便で就航。東日本大震災以来運休していたソウル便が7年ぶりに復活。 11年目(2020年3月 - )2020年3月19日、タイガーエア台湾の台北線が全便一時運休となり国際線の発着がなくなる。 2020年5月2日、スカイマークの神戸線が一時運休となり、茨城空港発着の全便が運航停止し、2011年の東日本大震災以来、発着便がなくなる。
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