長期にわたる無投票当選
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:32 UTC 版)
「無投票当選」の記事における「長期にわたる無投票当選」の解説
長期にわたって無投票当選となる要因は、人口が小規模な自治体で起こるケースが多い。 公的な調査実施・結果は不明であるが、報道などから判明している長期にわたる無投票当選は以下の通り。 首長 大分県姫島村では1957年の村長選から2012年の村長選までの16回の村長選で立候補者が一人だけだったため、16回連続無投票当選になっていた。全国最多とされている。なお同村の先代の村長(7期)と現村長(8期)は親子である。 北海道の乙部町は1987年から2019年までの32年間、町長選は行われず無投票当選だった。 福岡県宝珠山村(現東峰村)では1961年の村長選から1991年の村長選までの11回連続無投票当選になった。 福島県檜枝岐村では1967年の村長選から2003年の村長選までの10回の村長選では立候補者が一人だけだったため、10回連続無投票当選になった。その後の選挙でも、大規模な選挙運動は行われなかった。 島根県の旧加茂町(現雲南市)では旧加茂町時代から現雲南市時代まで首長選の立候補者が一人だったため、1967年から2008年までの首長選では12回連続無投票当選になった。 愛媛県愛南町に合併前の旧一本松町は村であった1952年以降、2002年まで半世紀にわたって町長選は行われず無投票当選であった。 個人としての最多無投票当選記録は、石川県根上町長選挙で森茂喜による9期連続無投票当選である。 地方議会 山梨県の道志村議会では、2000年以降4回(2000年・2004年・2008年・2012年)連続して無投票当選であった。 千葉県の睦沢町は1983年の町制施行以降、一般選9回と補欠選1回の計10回あったが、議員定数と同数のみの立候補による無投票当選が6回(1983年一般選・1991年一般選・1995年一般選・2003年一般選・2007年一般選・2011年一般選)起こっており、投票がおこなわれたのは4回(1987年一般選・1999年一般選・2004年補欠選・2015年一般選)のみとなっている。ちなみに、2003年の一般選では無投票当選となったものの、立候補予定者に立候補を断念させるために金銭を渡す無投票当選工作事件が発生し、刑事事件に発展した。 群馬県の中之条町議会の町議選六合選挙区(合併前の六合村議選を含む)では5回(1995年・1999年・2003年・2007年・2011年)連続して無投票当選であった。 政党組織 公明党が1964年の結党以来一度も代表選挙が行われたことがなく現在に至るまで立候補者の無投票当選が続いており、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}民主党の石井一が2008年10月15日に参議院予算委員会で問題視したことがある。[要出典] 民主党代表選挙も2年に一度任期満了に伴い代表選挙が行われるが、2000年は鳩山由紀夫が、2004年は岡田克也が、2006年・2008年は小沢一郎が、それぞれ無投票再選を果たしている。 自由民主党総裁選挙において長期事例は希少で、最長期間は中曽根康弘の3年、最多回数は鈴木善幸の2回であり、初選出時の無投票当選では2000年の森喜朗が、現時点で最後の事例となっている。
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