鈴木貞夫論文への批判と反論とは? わかりやすく解説

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鈴木貞夫論文への批判と反論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:11 UTC 版)

ヒトパピローマウイルスワクチン」の記事における「鈴木貞夫論文への批判と反論」の解説

2018年名古屋市報告は、名古屋市立大学鈴木貞夫教授らによって、英文論文として出版されHPVワクチン症状との間に因果関係がないことを示唆するような結果得られた」と結論した研究では、症状最多は「生理不順」(回答者26.3%)で、次に「足が冷たい」(12.3%)が続き、「頭痛」「だるい」「疲労」「めまい」「皮膚荒れ」が回答者の1割以上で24症状いずれもワクチン接種者と非接種者との間で統計的に味のある差はなかった。しかし、病院への受診条件変えて解析すると、うった方がリスク高く見え傾向があった。 これは「副反応かもしれない」という心配やインパクト強かったため、症状を頭の中で関連づけて、症状接種後に起きたように思い込んだ鈴木教授分析し、以下のように説明した様々な条件解析しましたが、受診したかどうかだけが違うパターン示していました。これは、ワクチン成分症状関連した考えるよりも、接種した人が『自分症状ワクチンのせいではないか』と不安になったことが受診繋がった考える方が自然です。全体見ても、ワクチンネガティブ意見年を追うごとに増えたため、その心理的影響受けた思われるデータ見られました。 — 名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学分野教授鈴木貞夫2018年3月 この鈴木論文について薬害オンブズパースン会議が、年齢調整不適切であったなど批判した薬害オンブズパースン会議批判について鈴木査読論文反論があるときにはレター当該雑誌投稿するのが、医科分野では一般的であり、レター出版社査読する。査読経ていない反論対し科学者答える必要はいとしたうえで、「因果関係推論するには適さない」というなら、結果公表前にするのが科学的態度で、指摘は可能であったのに、速報公表時点までに指摘はなかったと反論した。さらに、「選択バイアス」について会議根拠を示すことなくオッズ比低くなる方への可能性述べているが、数学的な意味でのバイアス方向性決まっておらず、鈴木論文でも特定方向への可能性については述べていないし、記入者のばらつきは、結果交絡しておらず調整行っていないとした。また利益相反との指摘について、名古屋市から研究費20万円受け取ったが、論文校正等の費用として全て使いいかなる意味でも「報酬」は一切受け取っておらず、利益相反はないと反論したまた、2018年特定非営利活動法人医薬ビジランスセンターの浜六郎は、13症状現れ統計的なバイアス影響無視されているが、認知機能運動機能の異常が高率であると指摘した。しかし、2019年6月時点鈴木教授への反論レター出版社提出されていない鈴木教授は「現在の状況は、正義感価値観動きすぎていて、根底にある科学性無視されている」とし、「HPVワクチン接種した世代だけ子宮頸癌による死亡率が下がり、その後世代それ以前同じように、毎年3000死亡する状況に戻るだろう」と、2019年警鐘鳴らした

※この「鈴木貞夫論文への批判と反論」の解説は、「ヒトパピローマウイルスワクチン」の解説の一部です。
「鈴木貞夫論文への批判と反論」を含む「ヒトパピローマウイルスワクチン」の記事については、「ヒトパピローマウイルスワクチン」の概要を参照ください。

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