部派仏教における扱いとは? わかりやすく解説

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部派仏教における扱い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 08:35 UTC 版)

提婆達多」の記事における「部派仏教における扱い」の解説

増一阿含経』には、提婆達多逆罪犯した様子描かれている。しかし増一は、阿含経中でも最も後期部派仏教による成立であり、堤婆達多が釈尊逆心大罪犯したとする内容現在の仏教学においては疑問視されている。 なお同経には、彼の末路詳細に述べられている。彼は三逆罪犯した後、自身の爪に毒を塗り釈迦を殺さんとするも、地中から炎の暴風巻き起こり巻き込まれる。この刹那提婆達多悔いて南無仏」と言おうとしたが焼き尽くされ地獄最下層である阿鼻地獄へと堕ちていった。彼は現在、賢劫中は阿鼻地獄堕しているが、その後四天王生まれ幾度か転生繰り返し天界次第昇り最後に人間界戻って釈迦殺そうとして地獄堕ちる直前絶句し所以から「南無という名の辟支仏びゃくしぶつ縁覚)になるといわれるジャータカ釈迦前世物語)には、釈迦提婆達多因縁描かれるジャータカにおける提婆達多については、ミリンダ王の問いインド・グリーク朝の王メナンドロス1世比丘ナーガセーナ対話)で補足されている。 まず、釈迦提婆達多前世において商人だった頃、零落した家の祖母と孫娘が使っていた黄金の器をめぐって争う。提婆達多安く手に入れるために策略を回らしたが、釈迦正直に打ち明けて女か黄金の器を手に入れる。黄金の器を手に入れそこなった提婆達多怒りのあまり死んでしまい、『これがボーディサッタ(菩薩)に抱いた最初恨みである。』と述べられている。以後ジャータカ数々逸話提婆達多釈迦遭遇するが、時に提婆達多釈迦父親と息子、あるいは提婆達多人間人間道)、釈迦動物畜生道)として登場する。これについて「ミリンダ王の問い」では『デーヴァダッタ釈迦にだけ敵対したであって釈迦遭遇しなかった生涯では数々善行布施行い功徳をつみ栄光受けた』と述べている。 提婆達多末路については、自らの所業後悔して釈迦謝罪しに行くものの、祇園精舎入り口にあった蓮池付近地面裂け地獄から噴き出た火に包まれる提婆達多は「わが骨をもって、いのちをもって、かの最上の人、神の神、人を調御する者、あまねく一切を見る人、百の福相をもつ人、そんな仏に、帰依したてまつる」(ミリンダ王の問いでは『全身全霊をもって、かの最勝の者、神々超えすぐれた神、調御をうける人の御者普く見る眼をもつ者、百の善福の特徴をもつ者、そのブッダに、わたしは生命あらん限り帰依します』)と詩を唱えて、アヴィーチ地獄無間地獄)に落ちた。また提婆達多に従っていた500家族侍者も、一緒に地獄落ちた釈迦提婆達多自分の元で出家した場合一時地獄落ちるものの最終的に苦しみから脱する知り、あえて出家許したとする。提婆達多は死ぬ前に前述の詩を述べて釈迦帰依したため、地獄脱したのちにアッティッサラ(Aṭṭhissara)という名前の「独覚」になるという。

※この「部派仏教における扱い」の解説は、「提婆達多」の解説の一部です。
「部派仏教における扱い」を含む「提婆達多」の記事については、「提婆達多」の概要を参照ください。

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