部派仏教とアビダルマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 10:12 UTC 版)
「論 (仏教)」の記事における「部派仏教とアビダルマ」の解説
詳細は「アビダルマ」を参照 部派仏教の時代になると、各部派ごとにそれぞれの解釈に基づいて多くの教理書(アビダルマ)が書かれた。説一切有部や上座部仏教(南伝仏教)は、七つの根本論書を伝承するが、両者に共通するものは一つもない。したがって、論蔵自体は部派仏教が成立して以降にまとめられたものであることがわかる。 説一切有部では、まず『六足論』『発智論』の七論が書かれた。上座部仏教(南伝仏教)では、パーリ仏典論蔵に納められている七論である。上座部では、経・律・論に対する注釈として、アッタカター(巴: Ațțha-kathā, 注釈書)、ティーカー(巴: Țīkā, 複注釈書)も編纂されたが、純粋に論とされるのはアビダンマ七論のみで、これらの注釈文献は経・律・論の中には含まれない。
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