道教の天帝とは? わかりやすく解説

道教の天帝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 09:42 UTC 版)

天帝」の記事における「道教の天帝」の解説

同意で「天皇大帝」とも。元は「大帝」や「上帝」と呼んだ道教誕生同時に三皇五帝同時に信仰される対象である。ヤハヴェアッラーフのように容姿見えない主であり、写像禁止されているわけではないが、絵画として描かれない。対義に「地帝」がある。万物支配し陰陽太極司る天帝この世全ての者を監視し裁判を行う。天帝信じ善行を行う者は天恵与え天帝背徳悪行を行う者は天罰与える。それらは寿命にも影響を及ぼす人々に「三尸(さんし)」という忍ばせ庚申の日夜に人が寝ている間に天帝あるいは泰山府君元へその者の罪を知らせ行かせるとされる。「庚申塔」という場所でその日徹夜をして、三尸を行かせないようにする儀式もある。死を司る北斗星君との習合もされた。北斗七星乗り物にするとも。 天帝普段人の前に姿を見せない。人がもっと天帝近づけるのは泰山頂上である。天帝自身は特に役割持っていない(後に役割を持つ天帝への整備分割行なわれた)。それぞれの役割を他の帝に任せている。また、天子聖人現れる際に「麒麟」という架空の動物遣わしたり、悪人増えれば天災を堕としたりと、善悪に関して厳しい。基本的に道教中心となっている上に、絶対的な決定力を持つ。宇宙神とは少し考え方が違う。 寓話七夕記(牛郎織女)/天帝の娘である織女織姫)の織る生地はそれは見事であったという。しかし、毎日それに明け暮れるのは如何程かと考えた天帝は、織女牽牛彦星)という若者紹介した。しばらくすると織女機織り仕事忘れ牽牛遊んでばかり。それに立腹した天帝は、二人天の川を境に引き裂いた。だが、牽牛会えないと知った織女機織りも手につかず毎日のように嘆くばかり。そこで天帝玉皇大帝)は一年一度中国暦太陽太陰暦)の7月7日(旧暦)出会う事を許した当日天の川カササギ造る。しかし、曇った日は天の川氾濫し出会うことが出来なくなる。そこで、二人出会えるように笹と短冊奉り祈るのである五方上下守護司る黄帝白帝赤帝黒帝青帝天帝、地帝の一人古くはこれを七帝といった。属性色を蒼、風水上は命。現行風水術では天を計測範囲としないが、昔は七方向全て測った。儒教経典では五方上帝黄帝白帝赤帝黒帝青帝の上昊天上帝皇天上帝、皇皇后帝とも)がある。 「皇帝」もまた、天帝と同じ位であることを示すために始皇帝用いた単語である。それ以前に夏や商(殷)、周の諸王が「帝」という単語を至一の尊語として用いた天帝はそれらを超えて最上級尊称である。 天帝には過ち三つあるというが、その詳細不明である。恐らく信仰上で不都合となり、抹消されたとの考え方あるらしい

※この「道教の天帝」の解説は、「天帝」の解説の一部です。
「道教の天帝」を含む「天帝」の記事については、「天帝」の概要を参照ください。

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