進化と多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 04:43 UTC 版)
トクサ類の祖先的な植物としてイビカ Ibyka が挙げられている。イビカは中期デボン紀の化石植物で、主軸から側軸が比較的等間隔で3回単軸分枝を行い、最終分枝は4回程度二又分枝を行って胞子嚢を頂生する。胞子嚢をつけた軸は反転するため、テローム説において「反転」によるトクサ類の胞子嚢托の起源を示すように見え、節間が規則的なことからトクサ類との類縁が示唆された。ただし、形態が大きく異なるため分類としてはクラドキシロン綱イリドプテリス科とされることもある。 トクサ類の化石はデボン紀から知られているが、最古のものではトクサ類の特徴を不規則にもっており、やがて明瞭な特徴をもったものに置きかわってくる。後期デボン紀では、プセウドボルニア目のプセウドボルニア Pseudobornia が出現する。プセウドボルニアは高さ20 m、太さ60 cm、枝も3 mになり、スピッツベルゲンとアラスカから発見されている。
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進化と多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 21:01 UTC 版)
フィコビリソームの構造は生物によって様々なバリエーションがある。一般的には半円盤状(藍藻)もしくは半楕円状(紅藻)である。ロッドが束になったような形状のものもある。一方フィコビリタンパク質自体は、必要とされる機能(特定波長の光の吸収とエネルギー伝達)の維持のため強力な選択圧がかかることから、塩基配列の進化速度は小さく、保存性が高い。 フィコビリソームの組成は細胞の色を決定する主要因である。藍藻は赤色のフィコエリスリンの含量が相対的に小さく、細胞はフィコシアニンとクロロフィルにより青緑色を呈する。フィコエリスリンを多く含む種や、光適応でフィコエリスリンを増した藍藻は赤褐色に見える。また海洋の深所に適応した紅藻類は、青緑色光を効率的に吸収するため大量のフィコエリスリンを含有しており、一般に鮮やかな赤色である。紅藻ではフィコエリスリンが多様化しており、少なくとも5種類の吸収特性が異なるフィコエリスリンが報告されている。灰色藻はフィコエリスリンを欠くため青緑色を呈する。また紅藻の中でもイデユコゴメ綱の単細胞紅藻であるシアニジウム (Cyanidium) やシアニディオシゾンはフィコエリスリンを失っており、青緑色である。なおクリプト藻の仲間もフィコビリタンパク質の一部を持つが、フィコビリソームは形成しない。これはコアとなるアロフィコシアニンを欠くためであると考えられている。 藍藻 Oscillatoria(ユレモのなかま) 灰色藻 Glaucocystis 海産の紅藻 Chondrus crispus(ヤハズツノマタ)。 温泉性の単細胞紅藻 Cyanidium
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