フィコビリタンパク質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 21:01 UTC 版)
「フィコビリソーム」の記事における「フィコビリタンパク質」の解説
フィコビリソームは中心のコアと周辺部のロッドより成る。コアを構成するフィコビリタンパク質はアロフィコシアニン(allophycocyanin; APC)である。アロフィコシアニンはホモ3量体、もしくはαとβによるヘテロ6量体のドーナツ状ディスクを形成し、さらに中心を通るリンカータンパク質によって円柱状に連結されてロッドとなっている。このアロフィコシアニンのコアを中心として、フィコシアニン (phycocyanin; PC)、フィコエリスリン (phycoerythrin; PE) もしくはフィコエリスロシアニン (phycoerythrocyanin; PEC) からなる同様のロッドが、外側へ向けて放射状に配列する(冒頭図)。これらのフィコビリタンパク質は元々一つのタンパク質であり、遺伝子重複によって多様化したものと考えられている。
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