近縁種、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/19 23:55 UTC 版)
ハタガヤ属の植物は世界に100種あるが、日本に分布するのはもう1種ある。イトハナビテンツキ B. densa は本種と同様の小柄な1年草で、その外見も多分に似ているが、小穂が複散房状、枝を出してまばらに生じるので区別は容易である。ただしこの種の変種であるイトテンツキ var. capitata は花序の枝が発達せず、小穂が頭状に集まる点で基本変種と異なり、その形は本種に似ている。ただしこれでは花序を構成する小穂が5-10個程度しかなく、ハタガヤの場合は小穂の数が10を超えて数多い点で区別できる。より形態的に重要な点としては本種では本種では小穂の鱗片の色が淡く、先端が芒状に突き出して、その部分が外側に反り返るのに対して、イトテンツキ、イトハナビテンツキでは鱗片が栗褐色などより色濃く、先端はやや尖るものの突き出て反り返ることはない。 他の属では、テンツキ属のものが多くの点で似ているが、小穂が頭状に集まるものは少なく、また茎や葉が針状に細い点など、似ているものは少ない。分類上の区別としては、この属のものは花柱の基部がそのまま果実とつながり、脱落してそこに何も残らないのに対して、本属のものは花柱の基部が肥大して残る点で判別できる。
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近縁種、類似種など
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「デーニッツハエトリ」の記事における「近縁種、類似種など」の解説
本種の含まれるマダラハエトリグモ属はユーラシアを分布域として約20種が知られるが、日本からは本種を含めて3種のみが知られている。このうちでニシタケハエトリ P. nishitakensis は本種に似ており、第1脚の脛節の棘が前方に1本、後方に6本あり、本種では共に3対あることから区別される。ただしこの種は九州で一度採集された後は記録がない。もう1種はマダラスジハエトリ P. annulipedis で、この種は背面が黒っぽく、その中に白斑が入るので、外見的にかなり異なる。 本種を見分ける際の特徴として八木沼(1986)は腹部腹面の糸疣前から外雌器に向かう三叉黒条の斑紋をあげている。 須黒(2017)は本種と類似のものとしてウススジハエトリとミスジハエトリを挙げているが、斑紋で一応は判断ができる。
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近縁種、類似種など
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「クロシタナシウミウシ」の記事における「近縁種、類似種など」の解説
同属でよく似たものにホンクロシタナシウミウシ D. nigra がある。形態的にも本種に似ており、全身が真っ黒なものから赤褐色、黄白色など体色の変異は多く、更に細かい白班を散らばらせるもの、外套膜の縁沿いに暗赤色の線班を持つものなどもある。本種との違いとしては背面後方にある外鰓が大きく広がらずにカップ状である点が挙げられる。この種も広く見られるもので、大きいものは7.5cmに達する。 岡田他(1967)では類似の主としてマダラウミウシが挙げられているが、上記のようにこの種は本種の変異に含まれると判断されることになった。この変異によく似たものがヒメマダラウミウシ D. guttata で、体色は橙黄色、背面に黒褐色の小班が散在し、それぞれの斑紋はその縁が淡白色となっている。本種の変異であるマダラウミウシによく似ているが普通は3~4cm程にしかならず、また斑紋が白で縁取りされている点で区別できる。 ホンクロシタナシウミウシ黒色の個体 同、白斑のある個体
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近縁種・類似種など
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「フジ (植物)」の記事における「近縁種・類似種など」の解説
フジの所属するフジ属には日本、中国と北アメリカに合わせて6種が知られ、そのうちで日本に自生するのは本種の他に以下の種がある。 W. brachybotrys ヤマフジ フジとヤマフジは蔓の巻き方が異なるほか、違いは以下の通り。 ヤマフジは葉の側小葉が4〜6対と、フジ(5〜9対)よりかなり少ない。 ヤマフジの葉裏には毛がある。フジでは成熟時に無毛となる。 ヤマフジの花序は長さが10〜20 cmにしかならず、フジ(20-90 cm)より遙かに短い。そこに花の柄が同じかやや長いので、花序の形は細長い紐状でなく、まとまった房のようになる。 ヤマフジの苞は卵形、フジでは狭卵形。 ヤマフジは種子が黒褐色(フジは褐色)。 ヤマフジは蔓が右巻きで、左巻きのフジと逆。 なおヤマフジは京都や奈良県、滋賀県には見られないので、古代にフジとされるものにはヤマフジはほぼ含まれない。 中国産のシナフジ W. sinensis も栽培されることがあるが、これはヤマフジに似たものである。アメリカ産のアメリカフジ W. frutescens も希に栽培され、やはり花序は長くならない。 他に別属であるがナツフジ Millettia japonica がある。全体に似た植物ではあるがずっと小柄で、7〜8月に黄白色の花を咲かせる。系統的にもフジ属と特に近縁なものと考えられている。
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