分類と近縁種、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:48 UTC 版)
「オオナキリスゲ」の記事における「分類と近縁種、類似種など」の解説
秋咲きであること、多数の小穂をつけ、特に1つの節から複数の小穂が出ること、苞に鞘があり、果包は多数の脈を持ち、嘴があること、柱頭が2裂することなどの特徴からナキリスゲ節 Sect. Graciles とする。ただしこの節のものの多くは多数ある小穂がすべて先端に雄花部のある雄雌性であり、日本産のこの類では本種のみが頂小穂が雄性となっている。また同時に側小穂も多くは雄花部のない雌性になっており、その点でも他種とは異なる。しかし外見的にはかなりよく似ている。 またナキリスゲ C. lenta ではすべての小穂が雄雌性ではあるが、頂小穂では雄花部がより長い場合が多く、時に完全に雄性になっているものが見られるので、この特徴だけで判断すると大間違いすることがある。他に同一地域に出現する可能性がありそうなもので同程度の大きさになるものにはコゴメスゲ C. brunnea 、キシュウナキリスゲ C. nachiana もあり、一見ではいずれも互いによく似ている。本種の特徴は上記の点以外にも基部の鞘が特に長いこと、果包が縁のざらつきを除いて無毛であることなどがあり、そういった点でも本種は他種と区別できる。
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