諸国軍の情勢とは? わかりやすく解説

諸国軍の情勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 03:01 UTC 版)

第二次バルカン戦争」の記事における「諸国軍の情勢」の解説

1903年陸軍に基づきブルガリア軍は「行動軍」と国民民兵2種類分けられ、その主力は9個歩兵師団と1個騎兵師団だった。ブルガリア軍ヨーロッパ諸国の軍とは違う編成をしていた。すなわち、1個歩兵師団は3個旅団構成されており、1個旅団は2個連隊、1個連隊は4個大隊、1個大隊は6個中隊、1個中隊は250人だった(250人は一般的な中隊よりも大き構成である)。これに1個独立大隊、2個大型砲連隊、1個騎兵連隊加えられ合計としては1個師団25歩兵大隊(ただし一般的な大隊よりも人数がかなり多い)と16騎兵中隊構成され当時の軍で一般的な9個大隊×2師団よりも人数多かった。これは1913年時点ギリシャ軍セルビア軍比べて同じだったその結果第一次バルカン戦争開戦時点で動員されブルガリア軍人数が599,878人だったにもかかわらず師団の数は9個しかおらず、ブルガリア軍の「師団」は軍団に近い実力有した第一次バルカン戦争戦中と戦後における戦術上の必要性から、第10師団が第1と第6師団からの2個旅団ずつと新兵構成された3個独立旅団創設されたが、ブルガリア軍の「重い」編成残った一方ギリシャマケドニア軍同じく9個師団にもかかわらず118,000人しかいなかったまた、大砲の数も各国軍の実力影響与えたギリシャ軍9個師団大砲176門を、セルビア軍10師団大砲230門を保有していたが、ブルガリア軍は1,116門を保有しており、これはギリシャ軍の6倍、セルビア軍の5倍にあたる。 第二次バルカン戦争中のブルガリア軍実力については論争がある。第一次バルカン戦争開戦時点でブルガリア軍は599,878人を動員した(うち366,209が行動軍、53,927人が追加部隊53,983人が国民民兵94,526人が1912年1913年徴兵からの新兵14,204人が義勇兵14,424人が国境守備軍だった)。そして、戦争中に14,000人が戦死19,000人が病死したため、合計33,000人が失われたが、それを補うために主に占領地から6万人徴兵、うち2万1千人ずつでセレスドラマオドリン合計3個独立旅団編成した動員解除され兵士がいないことは知られている。しかし、ブルガリア軍首脳部によると、6月16日時点では兵士492,528人と士官7,693人が編成されている(この数字上記の3個旅団を含む)。これは第一次第二次戦争の間で99,657人の差を示している。一方で負傷者を含む損害を引き、新兵を足すと合計少なくとも576,878人となるまた、戦争必要な物資も不足しており、一例としてはライフルの数が378,998丁しかなかった。 ブルガリア軍配置はヴァシル・クチンチェフ(英語版率い第1軍英語版)とラトコ・ディミトリエフ(英語版率い第3軍英語版)が旧セルビア・ブルガリア国境に、ステファン・トシェフ率い第5軍英語版)がキュステンディル一帯に、スティリアン・コヴァチェフ(英語版率い第4軍英語版)がコチャニとラドヴィシュ(英語版地域配置され、ニコラ・イヴァノフ(英語版率い第2軍英語版)が対ギリシャ軍に配置された。 セルビア王国軍は348,000人であり、うち252,000人が戦闘員で3個軍10師団分けられた。主力ヴァルダル川沿いとスコピエ近く配備されていた。名目上総指揮官はペータル1世であり、ラドミル・プトニク参謀総長実際総指揮官を務めたギリシャでは国王コンスタンティノス1世が軍の指揮執り、ヴィクトル・ドゥスマニス(英語版中将参謀総長務めたモンテネグロマケドニア戦線ヤンコ・ヴコティッチ将軍率いる1個師団1万2千人)を派遣したルーマニア王国バルカン半島最大の軍を保有していたが、1878年ルーマニア独立戦争英語版)でオスマン帝国とたたかって以来戦闘行っていなかった。平時には士官6,149人と兵士94,170人を有しており、バルカン半島レベルから考えて装備それなりによかった。すなわち、ルーマニア軍は主にクルップ社製造した野砲126門、榴弾砲15門、山砲3門を保有していた。動員をかけた場合ルーマニア軍は5個軍に分けられる417,720人を招集できた。うち約8万人が南ドブルジャ占領目標とし、25万人ブルガリアへの攻勢目標とした。

※この「諸国軍の情勢」の解説は、「第二次バルカン戦争」の解説の一部です。
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