詩語法
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詳細は「詩語法」を参照 詩の神ブラギがエーギル神に詩の技法の説明をするという筋立て。完全に若手のスカルド(詩人)のための作品で、昔のスカルド詩の引用や、ケニングという技巧の説明などに終始する。だが、途中で神代の興味深い挿話が何篇か紹介されており、神話の資料としても欠かせない。
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詩語法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 07:03 UTC 版)
スカルド詩の技法を伝える『詩語法』全体を通して、ヴァルキュリャへの言及が見られる。2章では、10世紀の詩人ウールヴ・ウッガソンの『家の頌歌』という作品から引用がなされる。その詩では、新しく建てられた館で催されたバルドルの葬式の宴会の場面が描かれ、オージンに伴うヴァルキュリャとワタリガラスについても触れられている。 そこへはヴァルキューレたちが 賢明なる勝利の樹と鴉をば 神聖な死体がもとへと導けるならん かかる記念が内部にはあり 同章で引用される10世紀の詠み人知らずの詩『エイリークの言葉』にはこうある。 そはいかなる夢なりしか 余は夜明けに起き 倒れし勇士を迎えんがため ヴァルハラをととのえんとす エインヘルヤルをおこし 立って ベンチをおおい 皿を洗うよう ヴァルキューレたちには王侯が来たらば ワインを運ぶよう命じたり 31章では、女性に言及する際の詩語が示されるが、「アーシュニャ(アース神族の女神)、ヴァルキュリャ、ノルン、あるいはディースといった言葉も用いられる」とある。41章では、英雄シグルズが山の上で出会った眠る女性を目覚めさせたというエピソードが語られ、兜のヒルドと名乗った「彼女はブリュンヒルドとして知られるヴァルキュリャである」と述べられる。 48章では、「武器や盾、オージンやヴァルキュリャや将軍たちや彼らのぶつかり合いやその喧騒」、すなわち戦に関する詩語が挙げられる。その具体例として、さまざまなスカルド詩人がヴァルキュリャの名前を使った例が続けて述べられる。ソルビョルン・ホルンクローヴィは「スコグルのざわめき」に「戦場」の意味をもたせ、ベルシ・スカールドトルフソンは「グンの火」で「剣」、「フロックの雪」で「戦い」を指した。エイナル・スクーラソンは「ヒルドの帆」で「盾」を、「ゴンドゥルのぶつかり合う風」で「戦い」を表し、エイナル・スカーラグラムも「ゴンドゥルのざわめき」を用いている。49章では、武器や鎧に関する情報が示されるが、ここでは「死の乙女(valmeyjar)」の語が使われるとある。57章では、アース神族の女神が列挙される中で、「オージンの乙女」すなわちヴァルキュリャの名前を挙げる節がある。そこでは、ヒルド、ゴンドゥル、フロック、ミスト、スコグルに加えて、フルンド、エイル、フリスト、スクルドが挙げられている。この節には「運命を定める彼らはノルンと呼ばれる」との注釈がある。 写本によっては『詩語法』の中に『名の諳誦』という節があり、ここで29人のヴァルキュリャの名前が列挙される。第1スタンザでは、フリスト、ミスト、へリャ、フロック、ゲイラヴォル、ゴッル、ヒョルスリムル、グズ、ヘルフョルトラ、スクルド、ゲイロヌル、スコグル、ランドグリーズ、第2スタンザでは、ラーズグリーズ、ゴンドゥル、スヴィプル、ゲイルスコグル、ヒルド、スケッギョルド、フルンド、ゲイルドリヴル、ランドグリーズ、スルーズ、レギンレイヴ、スヴェイズ、ソグン、ヒャルムスリムル、スリマ、スカルモルドが挙げられている。
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