西陣取山時代 (1978-2016)
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「みよし市立中央図書館」の記事における「西陣取山時代 (1978-2016)」の解説
1977年(昭和52年)7月1日には図書館の建設に着工し、1978年(昭和53年)1月31日に竣工。本体工事費は約7300万円であり、総工費は1億8578万7190円。三好町の町制施行20周年記念事業のひとつとして、1978年4月1日に三好町立中央図書館が開館した。開館時の三好町の人口は25,597人であり、蔵書数は13,749冊であった。 建物は鉄筋コンクリート造2階建であり、開館時の延床面積は498m2。1階には閉架書庫、研究室、休憩室などがあり、2階には開架書架、閲覧コーナーなどがあった。傾斜地に建っているため正面入口は2階であり、車いすの利用者が来館しやすいようにスロープや自動ドアなどが設置されていた。休館日は月曜午後・火曜・毎月末日であり、開館時間は「9時-17時」だった。 開館した4月から8月までの5か月間で、35,465冊を館外貸出し、ほかに館内閲覧が約1,400冊あった。開館時から移動図書館を運行しており、1978年度(昭和53年度)には三好町立中央図書館全体の35%に相当する40,857冊の貸出があった。西陣取山時代の建物はコミュニティバス「さんさんバス」で「保健センター」下車後徒歩2分の場所にあった。 1980年(昭和55年)には三好町立三好病院に雑誌のバックナンバーの貸出を開始した。1985年(昭和60年)には370.74 m2の書架を増築する改修工事を行った。これによって延床面積は1階が198.10m2、2階が680.98m2となっている。1980年(昭和55年)から1982年(昭和57年)には県内外の4自治体からの視察を受け入れており、岐阜県吉城郡古川町から議員25人が、静岡県浜名郡新居町から15人が、愛知県知多郡阿久比町から教育委員会員10人が、長野県諏訪郡下諏訪町から図書館協議会員7人が三好町立図書館を訪れている。1983年(昭和58年)には移動図書館用のトヨタ・タウンエース バンを購入した。1985年(昭和60年)9月17日から1986年(昭和61年)2月28日にかけて増築工事を行っている。 1987年(昭和62年)にはコンピュータを、1997年(平成9年)にはパソコンを、1998年(平成10年)にはインターネットを、2005年(平成17年)には蔵書検索システム (OPAC) を導入している。2000年(平成12年)には三好町民情報サービスコーナー「サンネット」が開館し、床面積130.13 m2のうち53 m2が図書コーナーに充てられた。3,000冊の蔵書で業務を開始し、同年度には三好町立中央図書館全体の14%に相当する26,054冊の貸出があった。サンネットの貸出冊数は2006年(平成18年)度まで右肩上がりであり、ピークの2006年(平成18年)度には三好町立中央図書館全体の38%に相当する117,859冊の貸出があった。移動図書館の貸出数は緩やかに減少し、最終年の2004年(平成16年)度には全体の2.2%に相当する6,302冊まで落ち込んだため、2004年(平成16年)度で移動図書館は廃止された。
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