製作決定に至るまでとは? わかりやすく解説

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製作決定に至るまで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 14:12 UTC 版)

新仁義なき戦い」の記事における「製作決定に至るまで」の解説

1974年9月30日にあった岡田茂東映社長業界記者団との懇談会で、岡田1975年正月映画について触れ正月映画最終決定至っていないが、高倉健の『日本仁義』でアメリカ製の『ザ・ヤクザ』を決定してみる考えでいる。それと『ドキュメント山口組』(製作されず)。オールアクションの東映勝負するつもりだ」と話し東映当時企画製作部長登石雋一は同じ9月インタビューで「『仁義なき戦い』の続編正月には諸般の事情間に合わないです。やはり新シリーズ一つパイロットですから、前シリーズ負けないようないいものを出さなければいけないというようなこともありまして、また監督深作ライター笠原和夫という前シリーズコンビ行きたいということもありまして、それがちょうど『実録共産党』(製作されず)とだぶるわけです。『実録共産党』の方もまだ最終稿あがってないという状況でして、慌てて仁義なき戦い』の新シリーズを出すよりは、十分に引き付けて決定的なものにして出した方がいいということで、『仁義なき戦い』の新シリーズ来年1975年3月以降考えてます。ですから正月ジャンルとしては任侠ものジャンルで二週いきたい。それに空手アクションをつけていきたい考えております何をやるかについては、色々難し問題がありまして、今のところちょっと申し上げられないですけど、過去任侠路線でのヒット路線延長という形といえば大体ご推察がつくと思います」などと話し、『新仁義なき戦い』は1975年正月映画としては、1974年9月頃までは製作を予定していなかった。 また1974年10月頃に取材したと見られる文献に「東映正月第一弾高倉健主演で『日本仁義』(『日本任侠道 激突篇と見られる)が予定され、『山口組三代目シリーズ第三弾山口組三代目激突篇』も候補として挙がっている」と書かれた。しかし高倉出演の『ザ・ヤクザ』が洋画系の正月映画として公開されることが決まり自身東映に必要とされていない感じていた高倉は、『無宿』(勝プロ製作・東宝配給)の撮影が終わるといつもの放浪癖ですぐ渡米し年内帰国しないと噂された。高倉は『ザ・ヤクザ』をヒットさせて三船敏郎のように国際スターとして活躍したいという思い強く無理に東映正月映画出演するより東映ソデにした方が得策考えた出演料一本700万円高倉より、300万円そこそこ菅原の方が興行成績もよく、岡田社長高倉出演当てできない日本仁義』製作の一旦中止を決め菅原主演の「仁義なき戦い新シリーズ」を前倒しして正月映画決定し高倉は約10年ぶりに東映正月映画第一弾)から姿を消した本作が前シリーズ焼き直しなのは、企画脚本新機軸打ち出す時間がないまま製作を急いだ事情があったものと見られる。 「新仁義なき戦いシリーズ」の第一弾新仁義なき戦い』の正式な製作発表があったのは1974年10月23日で、正月第一弾が『新、仁義なき戦い』(当時文献表記)/『ザ・カラテ3・電光石火』、正月第二弾が『山口組三代目激突篇』/『直撃地獄拳・大逆転』と発表され、「後半の『山口組三代目』については又世論がかかるかも知れない成人映画覚悟の上で、未成年リミットないよう前半番組とした」と説明があった。東映としては製作すれば大ヒット間違いない山口組三代目激突篇』なら『大地震』や『エアポート'75』『007/黄金銃を持つ男』などの 洋画超大作や、東宝の百恵・友和映画松竹寅さん伍して1975年正月興行戦えると踏んでいたが『山口組三代目』を二本もやったことで1974年の秋以降兵庫県警による東映への捜査厳しくなり、東映本社等手入れ入り岡田社長兵庫県警から「東映暴力団癒着している。『山口組シリーズはやめてくれ」と迫られジャーナリズムからも袋叩き遭い、『山口組三代目激突篇』の製作中止やむなく決断した中止決めたのは1974年11月入りかけで、正月映画11月頃に中止になると、映画会社にとっては大きな打撃被り、『山口組三代目激突篇』は既に脚本キャスティング決まりポスター刷り上がっていたため、製作中止1億円以上の損害出た慌てて番組編成やり直し正月第一弾を『新仁義なき戦い』/『直撃地獄拳 大逆転』、正月第二弾を『日本任侠道 激突篇』/『ザ・カラテ3 電光石火』に組み直した

※この「製作決定に至るまで」の解説は、「新仁義なき戦い」の解説の一部です。
「製作決定に至るまで」を含む「新仁義なき戦い」の記事については、「新仁義なき戦い」の概要を参照ください。

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