葛の葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 13:25 UTC 版)
葛の葉(くずのは)は、室町時代に作られた安倍晴明出生説話の登場人物。[1][2][3][4][5][6][7]キツネであり、安倍晴明の母とされる。葛の葉狐(くずのはぎつね)、信太妻、信田妻(しのだづま)ともいうが、この人物に“葛の葉”と名がつけられるのは1699年の歌舞伎『しのだづま』以降のことである。[8][9][10][11]その正体は吉備真備の生まれ変わり[12]、唐の碁打ち“玄東”の妻“隆昌女”の生まれ変わり[13]、稲荷大明神(宇迦之御魂神)の第一の神使[要出典]等、作品によって様々である。また葛の葉をヒロインとする人形浄瑠璃および歌舞伎の『蘆屋道満大内鑑(あしやどうまん おおうち かがみ)』も通称「葛の葉」として知られる。
- ^ 藤巻一保 2000, p. 68.
- ^ a b c 諏訪春雄 2000, pp. 149–187.
- ^ 武田比呂男 2002, p. 101.
- ^ a b 沖浦和光 2004, p. 55.
- ^ a b 水澤龍樹 2011, p. 228.
- ^ 長谷川靖高; 長谷川裕高 2011, pp. 37–38.
- ^ 斎藤英喜 2014, p. 93.
- ^ 渡辺守邦 1989, p. 149.
- ^ 武田比呂男 2000, p. 115.
- ^ 信太の森の鏡池史跡公園協力会研究グループ 2017, p. 101.
- ^ なお、晴明の父に“やすな”と名がつけられるのは『安倍晴明物語』以降のことである。
- ^ a b 横山重 編「しのたづま つりぎつね付あべノ清明出生」『古浄瑠璃正本集』 第四、角川書店、1965年。 NCID BN00500916。全国書誌番号:58014087。
- ^ 誓誉『泉州信田白狐伝』 二、1757年。
- ^ 豊嶋泰國 1999, p. 141.
- ^ 豊嶋泰國 1999, p. 152.
- ^ 武田比呂男 2000, pp. 119–120.
- ^ 斎藤英喜 2004, p. 277.
- ^ 盛田嘉徳 1974, pp. 238–239.
- ^ 沖浦和光 2004, p. 74.
- ^ 和泉市史編纂委員会 1968, p. 85.
- ^ 盛田嘉徳 1974, p. 237.
- ^ 奥田家文書研究会 1972.
- ^ 和泉市立人権文化センター 2004, p. 52.
- ^ 沖浦和光 2004, p. 64.
- ^ a b c d 諏訪春雄『霊魂の文化誌』 勉誠出版 2010 ISBN 978-4-585-23002-1 pp.94-99.
- ^ 若月保治 1944, p. 445.
- ^ 秋庭隆 1986.
- ^ 石橋新右衛門 1700.
- ^ 粂稔子 1985, p. 703.
- ^ 中塚喬清 1987, p. 235.
- ^ 信太の森の鏡池史跡公園協力会研究グループ 2017, p. 103.
- ^ オペラ白狐について妙高市文化ホール、2013年12月1日
- ^ 木下サーカスプログラム
- ^ 岡田哲著『たべもの起源事典』東京堂出版 p.212・p.126 2003年
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