菅の総裁選不出馬

ウィキペディア小見出し辞書

菅の総裁選不出馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/23 02:00 UTC 版)

「2021年自由民主党総裁選挙」の記事における「菅の総裁選不出馬」の解説

9月3日菅は午前11時20分頃、自民党本部で二階に首相辞意を伝えた。その後、党本部8階で開かれた党臨時役員会に出席し、午前11時30分、総裁選に立候補しない意向を表明した。NHKと朝日新聞は、菅は9月末の総裁任期の満了に伴い、内閣総理大臣を辞任する意向と報じ、役員人事も見送られる方針となった。同日、二階は党本部で記者団の取材に応じ、菅から後継総裁の指名の有無があったかについて「ありません」と答えた。菅は幹事長人事について石破や小泉、河野などを登用する案を検討していたが断られ、官邸筋は党役員人事に行き詰っていたことが不出馬の理由と指摘した。 河野が出馬への意向を固めたと報道された。 幹事長代行の野田聖子（無派閥）が複数の自民党議員に対し立候補の意欲を伝えた。 既に立候補の断念を表明していた下村博文は、「状況が変わった。改めて仲間と相談したい」と述べた。 9月4日 - 岸田の森友学園問題は「さらなる説明が必要」との指摘を安倍周辺は「岸田がこの問題を再調査する」ととらえ、その後安倍は高市を支援する意向を出身派閥の細田派幹部や高市本人に伝えた。 9月6日読売新聞は、石破が出馬を見送り、河野を支持する方向で検討に入ったと報じた。石破派の平将明は、河野を支持する考えを石破に伝えた。 麻生派に所属する党税調会長の甘利明は、BS日テレの番組内で岸田を支持する意向を表明した。 岸田は出演したインターネット番組内で「行政や司法の対応が確定し、求められれば説明をする。それ以上でも以下でもない」と述べ、森友学園問題の再調査を否定した。 ガネーシャの会（菅に近い無派閥若手議員グループ）は、次期総裁選を自主投票で臨む方針を確認した。なお、会は総裁選後も存続させるという。 9月7日石破派は国会内で会合を開き総裁選の対応を協議したが結論は出なかった。河野支持を表明した所属議員の平将明は欠席した。 自民党本部内で衆院当選3回以下の若手議員が会合を開き、総裁選での自主投票を主張した。 9月8日石破は党本部で二階と面会。石破は面会後、総裁選の対応について「（白紙という立場は）まったく変わらない。出るのに必要な推薦人の数や自分の所見は整っている」と記者団に述べ、出馬に含みを持たせた。 高市が正式に出馬表明した。 谷垣グループの代表世話人を務める遠藤利明が岸田を支持する意向を表明した。 9月9日竹下派の一部で推す声のあった茂木敏充外務大臣が不出馬を表明した。 当初菅支持を表明していた石原派が会合を開き、政策を見極めた上で派としての方針を決めることを明らかにした。会長の石原伸晃は不出馬の意向を示した。 細田派の総会が開かれたが結論は出なかった。総会後、高市を支持する高鳥修一らは高市を交えた会合を急遽開催した。 下村博文が改めて不出馬を表明した。 河野が所属する麻生派会長の麻生太郎は、記者団に対し河野の出馬を容認する考えを示した。一方で副会長の鈴木俊一は「派閥の対応が決まっていない」として、河野からの選対本部入り要請を断った。 谷垣グループの筆頭代表世話人を務める中谷元は、グループとして岸田を支持することを目指す意向を記者団に示した。 9月10日河野は国会内で記者会見を開き、立候補を正式に表明した。 麻生派は幹部会合を開き、河野か岸田支持を原則としつつも個別の事情で他候補の支援も容認する方針を確認した。 9月13日 - 石破は自身の事務所で河野と会談。河野は石破に「もし私が総理、総裁になったら力をお貸しください」と協力を求めた。 9月14日 - 細田派は臨時総会を開き、高市と岸田を支持する方針ながら、支援候補の一本化はしないことが決定された。 9月15日谷垣グループは会合を開き、グループとして岸田を支持するものの、他候補の支援も容認する方針が決定された。 石破は不出馬を表明し、河野を支持する方針を明らかにした。 9月16日麻生派が河野・岸田の両者を支持しつつ、高市支持も容認する方針を決定。二階派は1回目の投票は自主投票とし、決選投票では派内の意見を集約して一本化する方針を確認した。石原派も同日の総会で、全会一致で自主投票を決定し、各派閥で投票先を拘束しない判断が相次いだ。 夕方、野田聖子が党本部で記者会見し、必要な推薦人20人を確保できたとして立候補を表明した。野田は自身に近い無派閥議員や、参議院竹下派、二階派などから推薦人を獲得した。