自動車メーカー各社の取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:26 UTC 版)
「燃料電池自動車」の記事における「自動車メーカー各社の取り組み」の解説
2002年10月に本田技研工業(ホンダ)がホンダ・FCXをリース販売。 2002年12月にトヨタ自動車がトヨタ・FCHVを日本とアメリカで限定リース開始。 2006年11月、BMWが760Li(E66)をベースに開発され、2006年11月のロサンゼルスモーターショーでお披露目、2006年末に100台が限定生産。 2013年2月に現代自動車は、ヒュンダイ・ツーソンでライン生産を開始し、年間1000台の生産を目指すと宣言したが、2015年5月までに生産されたのは韓国国内向けや米国向けなどすべてを含めてもわずか273台、10分の1にも達しなかった。1回の充填での航続距離は約415キロメートルとされている。なお、2014年6月に航続距離を約426キロメートル(約265マイル)に伸ばすことを発表した。 2014年12月15日、トヨタは日本国内でセダンタイプのトヨタ・MIRAIを発売することを発表した。1回約3分の充填での航続距離は約650キロメートル走行するという。事前受注は日本だけで400台を超えた。 2016年3月10日、ホンダが量産型セダン「ホンダ・クラリティ フューエル セル」を発売した、1充填(3分)あたり航続距離750kmを実現している。ホンダがリースしてきたFCXクラリティより高圧の70MPaの圧縮水素タンクを採用し、トヨタ・MIRAIと共通化を果しており、水素ステーションの設備の共通化の貢献する取り組みとなっている。 自動車メーカー各社の間で、燃料電池自動車に対する開発の技術提携の動きも盛んである。2011年9月にルノー・日産自動車アライアンス(現在のルノー・日産・三菱アライアンス)とダイムラーが燃料電池自動車開発分野での共同開発に合意した。なお、ルノー・日産自動車アライアンスとダイムラーとの提携自体は2010年4月に開始されており、提携する技術分野として2011年に燃料電池自動車分野が付け加えられたものである。 2013年1月には、ルノー・日産アライアンスとダイムラーの提携にフォードが加入して拡大した。 また同時期の2013年1月には、トヨタとBMWが提携。同年7月にはホンダとゼネラルモーターズ(GM)が提携。2019年にトヨタと北京汽車が提携している。 モータースポーツでは、WEC(世界耐久選手権、ル・マン24時間を含む)の最高クラスであるLMP1でアウディが燃料電池車を導入する計画があったが、2016年に撤退したことで立ち消えとなっている。2018年現在まで規模の大小問わず燃料電池車だけのためのレースは存在せず、エコカーレースやラリー・ヒルクライムなどのタイムアタック系競技のフリークラスにトヨタ・MIRAIでのプライベーターの参戦が数例ある程度に留まっている。「1980 年代末頃からカナダのベンチャー企業である Ballard Power Systems 社 (Ballard 社)による自動車用 PEFC の研究が注目を浴びるようになり、Benz 社が Ballard 社に資本参加した頃から,FCV が注目を集めるようになった。2002 年 12 月に は,トヨタ自動車と本田技研工業が,内閣府をはじめとする 5 省庁に,限定的ではある が直接水素形 FCV のリース販売を行った。FCV を市販したのはこれが世界で初めてと なる。その後,2003 年 12 月には DaimlerChrysler が,2004 年 3 月には日産自動車が FCV のリース販売を開始している。」デンヨー株式会社とトヨタ自動車株式会社が水素で発電する燃料電池自動車を共同開発している。2020年9月から実証運転を行っている。
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