背景と意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 08:00 UTC 版)
「Mobile Device Management」の記事における「背景と意義」の解説
スマートフォンやタブレットといった携帯端末は、いわゆるパーソナルコンピュータに近い性能を持つ携帯情報デバイスであり、こうした携帯情報デバイスを仕事で用いるケースも増えてきている。その一方で個人の携帯情報デバイスを企業内で業務に使用したり(BYOD)、企業内の情報システムに接続して用いるケースでは、何らかの対策を講じないと会社の情報システムで管理されない端末がもとで情報漏洩が起きたり、内部関係者による情報システムへのハッキングが行われたりしかねない。また携帯情報デバイスを通じたマルウェア感染によるシステムダウンや情報漏洩も問題である。Mobile Device Managementはこうした情報機器を社用・個人用問わず企業の情報システムの管理下におき、情報システムの利用を適切に管理する仕組みを提供する。これにより従業員個人の高性能な携帯情報デバイスを適切に業務に組み入れて活用できるメリットを享受できたり、企業内の個人情報などセンシティブな情報について会社より支給されたタブレットなど、システムにより承認された携帯情報デバイスからのみアクセスを許しかつ、携帯情報デバイスへの保存を出来なくするなど情報セキュリティを保ちつつ会社の外での活動を援護できる仕組みも提供できる。 従業員の携帯情報デバイス保有割合が高くなった現代においてはMobile Device Management(携帯端末管理)は企業活動において重要度が増している。 一般的にMobile Device Managementの機能として、端末情報のバックアップ・リストア、資料の配布、紛失時の遠隔ロック・初期化、移動履歴の表示、アプリケーションの配布・更新・削除・起動ブロック、ユーザによるインストール不可能化、業務関連の情報と業務と無関係な私的な情報の分離などが挙げられる。
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背景と意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 04:58 UTC 版)
通常マスターデータは個々の情報管理アプリケーション内で定義されるが、マスターデータが適切に管理されていない場合や、複数の情報管理システムで同じマスターデータを使用する場合には、マスターデータ間の整合性が保たれない、または重複が存在するという事態が発生しうる。マスターデータの重複や不整合は、そのマスターデータと関連するデータが検索・同定できなくなる、といった不都合を生むため、マスターデータ自体を管理する必要からMDMという概念が生まれている。 MDM は、メインフレーム時代から続く古い課題であり、従来はシステム開発の度にそのアプリケーションにおいて整合性をとり品質を保つ仕組みを実装してきた。昨今[いつ?]、情報システムにおけるパッケージソフトウェアの適用が顕著となり、アプリケーション側でのマスターデータ管理が困難になってきたことから、MDMを行うためのパッケージソフトウェア製品も開発されてきた。 以下で行う MDM の説明は、主にコンピュータ上で管理されるマスターデータを中心に記述するが、MDM やマスターデータの広義な概念としては、コンピュータで管理されるデータだけとは限らない。個人のノートや手帳に、手書きで書いた顧客情報でもマスターデータであり、MDM の対象である。そういった意味では、保存方法や規模こそ違えど、MDM の考え方は昔から存在していたと言える。
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