ビー‐ワイ‐オー‐ディー【BYOD】
BYOD
BYOD
読み方:ビーワイオーディー
別名:ブリング・ユア・オウン・デバイス
BYODとは、個人が私物のノートPCやスマートデバイスを会社などに持ち込み、業務に使用する、という考え方を意味する語である。
BYODの方式を採用することで、社員は自分が使い慣れた端末で業務ができる、また、社内だけでなく自宅や出先でも同じように業務ができる、といったメリットが生まれる。企業側にも、社用の端末を用意する必要がなくなるというメリットがある。
従来は、主にセキュリティ上の懸念から、業務で使用する端末の社外への持ち出しや社外からの持ち込みは禁止とする場合が一般的とされてきた。近年、データを社内のサーバーではなくクラウド上で管理するクラウドサービスが普及し、ある程度の高度な処理が行えるスマートデバイスが普及してきたことなどを要因として、私物利用を解禁するBYODが徐々に注目を集めている。
主に端末の私物利用を指すBYODに対して、社外ネットワークにアクセスしてクラウドサービスを利用するなどの形態がBYOA(Bring Your Own Access)と呼ばれることもある。
BYODには、業務上のデータが個人利用の端末で扱われ、情報が社外に持ち出される状況が発生するというセキュリティ上のリスクを伴う。そのため、BYODを実践する場合には相応の運用ポリシーを定め、利用端末を把握・管理するといった対応が必要とされる。企業側が私物の端末利用を容認または把握していない状況で従業員が私物の端末を利用することは「シャドーIT」と呼ばれており、BYODと表裏一体のセキュリティリスクとして知られつつある。
BYOD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 18:54 UTC 版)
BYOD(Bring your own device、ビーワイオーディ)は、従業員が個人保有の携帯用機器を職場に持ち込み、それを業務に使用することを示す。日本語では、私的デバイスの活用。元々はCitrixのマークテンプルトンが、2009年にBYOC (computer) を提唱したことから、IT業界で使われる言葉となった[1]。私有IT機器の業務利用[2]、自分の所有するデバイスを持ち込む[3]など、安定した訳語がなく、元の英文の頭文字の略語であるBYODで表記される場合が多い。BYODの語は、レストランで酒の持ち込みを許可するという意味のレストラン用語 (BYO; Bring Your Own) から来ている[4][5]。
- ^ “BYOD(私的デバイス活用)”. ITpro. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “BYODで企業データが重大な危機に直面”. Computerworld. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “BYOD”. ITmedia. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “アメリカのIT業界がBYOD(自前端末の業務使用)を許可する理由とは?”. Newsweek. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “【第10回】「BYOD」は是か?非か?スマートフォンの私物解禁を考える”. エス・アンド・アイ株式会社. 2012年9月27日閲覧。
- ^ “BYOD on pcworld.com”. pcworld. 2012年9月27日閲覧。
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- ^ a b “BYOD「許可」は12%も「利用経験あり」は過半数、トレンドマイクロ調査”. ITpro. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “BYOD in Europe, Middle East and Africa: An overview of adoption, challenges and trends”. ARUBA networks. 2012年9月26日閲覧。
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- ^ Brian Bergstein. “IBM Faces the Perils of "Bring Your Own Device”. Technology Review, Inc.. 2012年10月1日閲覧。
- ^ “4 Steps to Securing Mobile Devices and Apps in the Workplace”. QuinStreet Inc.. 2012年10月1日閲覧。
- ^ “How to Remotely Disable Your Lost or Stolen Phone.”. PCmag.com. 2012年10月2日閲覧。
- ^ “若手社員の認識ではBYODは「当然の権利」”. Computerworld. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “10 myths of BYOD in the enterprise.”. CBS Interactive. 2012年10月2日閲覧。
- ^ “Happiness Is ... Bringing Your Own Computer Devices to Work.”. RetailWire LLC.. 2012年10月2日閲覧。
- ^ “BYOD: Realising the business benefits”. Intrinsic Technology. 2012年10月2日閲覧。
- ^ “BYOD: Trend or trivia?”. FCW. 2012年10月2日閲覧。
- ^ “セキュリティ専門家が警鐘、「自分がIT管理者なら、BYODは全面的に禁止する」”. Computerworld. 2012年10月2日閲覧。
BYOD(Bring Your Own Device)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 03:20 UTC 版)
「神戸大学附属中等教育学校」の記事における「BYOD(Bring Your Own Device)」の解説
BYOD(Bring Your Own Device)とは,生徒が個人所有しているデバイス(タブレットやノートパソコン等)を校内に持ち込んで学校の学習活動でも利用することを指す。2020年ごろから、ゆるやかにBYODを導入している。
※この「BYOD(Bring Your Own Device)」の解説は、「神戸大学附属中等教育学校」の解説の一部です。
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