背景と成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 19:18 UTC 版)
イングランドのバルバリア海岸への関心は、エリザベス1世がオスマン帝国のムラト3世と連絡を取り合った頃までさかのぼる。この結果1580年5月に協定が成立し、イングランドの商人はオスマン帝国支配下の海域や東地中海・バルバリア海岸の港湾を安全に利用できることになった。わざわざこのような取り決めに至ったのには様々な理由があるが特に海賊の脅威が大きく、1550年代以降この海域の貿易は停滞していた。1581年9月、イングランドでトルコ会社が設立され、この新たな独占貿易圏の切り盛りを担うことになった。 1585年、バーバリー会社は地中海での貿易を取り仕切っていたトルコ会社とヴェニス会社(後に両社は合併してレバント会社となる)から分離設立された。投資者はトルコ会社やヴェニス会社と同じような顔ぶれで、モロッコの大西洋岸で活動することが主眼とされた。モロッコは、1600年代に西インド諸島のプランテーションが成長するまでは、イングランド市場に砂糖を供給する重要な貿易相手だった。
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